中国拳法の流れをくみ、沖縄で独自の発展を遂げた。突き、打ち、蹴りなど、全身を使って外敵から身を守ることを目的とした武術で、明治〜大正時代に全国に伝わり、現在では柔道と並んで世界的に普及。試合には形試合(採点制)と、極め技を競う組手試合とがある。組手試合は相手の攻撃部位の寸前で止める寸止めルールで実施される。日本国内には、四大流派と呼ばれる松涛館(しょうとうかん)流、剛柔(ごうじゅう)流、糸東(しとう)流、和道(わどう)流を始め、多数の流派が乱立しているが、統一組織として、1964年に全日本空手道連盟が発足した。70年には世界空手道連盟(WKF:World Karate Federation)も結成、2006年8月現在、加盟国・地域は173。2012年ロンドン五輪の新競技として最終候補に残ったが、採用されなかった。
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