第12課 京都からの手紙
(1)田中健一様
拝啓
先日は、たいへんお世話になりました。私は今、山田君と一緒に京都に来ています。
京都は、古いお寺や町並みが残っている、素敵な町です。実際に京都に来て見て、この町がとても気に入りました。京都の町は、中国の西安をまねて、作られただ送ですね。その話を聞いて、一層京都に親しみを感じました。
それにしても、こちらの暑さは予想以上でした。京都は盆地なので、夏は暑いと聞いていましたが、本当にうだるような暑さです。でも、今日はその暑さの中、清水寺、龍安寺、円山公園などの名所を見て歩きました。
有名な清水寺の舞台にも上がってみました。日本では何か思い切ったことをするとき、「清水の舞台から飛び降りるつもりで…。」と言うことがあるそうですね。中国ならば、「西安の大雁塔から飛び降りるつもりで…」と言うことになるのでしょうか。
京都の夏の行事として有名な「大文字焼き」も、見物することができました。暗闇の中で、山の中腹に火がともったかと思うと、たちまち赤々と燃え上がり、「大」と言う字を作りました。その光景は、たいへん幻想的で、美しいものでした。この「大文字焼き」の行事が終わると、京都の夏は、終わりだと言われているそうですね。
そう言えば、夏休みも残りわずか。私たちも、明後日は東京に戻り、九月からの勉強の準備に取り掛かるつもりです。
田中さんにいろいろと教えていただいたお陰で、とても楽しい旅ができました。ありがとうございました。お礼の印に、別便で京都名物のお菓子をお送りしましたので、どうぞ召し上がってください。
まだまだ厳しい残暑が続くことと存じます。くれぐれもお体をお大切に。
敬具
八月17日
張建国
(2)山田:張君、手紙はもう書き終わったの。
張:うん、ちょうど今、書き終わったところだよ。
山田:田中さんにどんなことを書いたの。
張:いろんなことさ。清水寺のこととか、大文字焼きのこととか。それにしても、今夜は大文字焼きを見物することができて、よかったね。なにしろ、一年のうちで今日しかみられないんだから。
山田:うん、そうだね。でも、火が消えていくのを見ていたら、ちょっぴり寂しくなってしまったよ。もう夏は終わりなんだなあ、と思って。
張:ねえ、山田君。明日は嵐山へ行ってみないか。嵐山には周恩来元首相の詩碑があるそうだから、ぜひ行ってみたいんだ。
山田:そうだね。せっかく京都に来たんだから、嵐山にも行ってみよう。
词汇Ⅰ
拝啓 (はいけい) (1) [寒暄] 敬启
町並み (まちなみ) (0) [名] 街道
すてきだ (0) [形动] 极好,美丽
いっそう (0) [副] 更加
親しみ (したしみ) (0) [名] 亲近
予想 (よそう) (0) [名] 预想
盆地 (ぼんち) (0) [名] 盆地
うだる (2) [动1] 热得浑身发软
名所 (めいしょ) (3) [名] 名胜
舞台 (ぶたい) (1) [名] 舞台
思い切る (おもいきる) (4) [动1] 用“思い切った”的形式表示果断的、大胆的意思
飛び降りる (とびおりる) (4) [动2] 跳下
暗闇 (くらやみ) (0) [名] 黑暗
中腹 (ちゅうふく) (0) [名] 半山腰
ともる (2) [动1] 点燃
たちまち (0) [副] 立即,迅速
赤々と (あかあかと) (3) [副] 熊熊
燃え上がる (もえあがる) (4) [动1] 燃烧起
光景 (こうけい) (0) [名] 光景,景象
幻想的だ (げんそうてきだ) (0) [形动] 具有幻想色彩
残り (のこり) (3) [名] 剩,余
取りかかる (とりかかる) (4) [动1] 着手
しるし (0) [名] 标志
別便 (べつびん) (0) [名] 另函,另寄
名物 (めいぶつ) (1) [名] 名特产
まだまだ (1) [副] 还
残暑 (ざんしょ) (1) [名] 残暑,秋老虎
存じる (ぞんじる) (3) [动2] 想,以为
くれぐれも (3) [副] 反复请求
敬具 (けいぐ) (1) [寒暄] 谨启,谨致
書き終わる (かきおわる) (4) [动1] 写完
いろんな (0) [连体] 各种各样的
なにしろ (1) [副] 不管怎么说
ちょっぴり (3) [副] 稍稍,有点
元 (もと) (1) [名] 原
首相 (しゅしょう) (0) [名] 首相,总理
詩碑 (しひ) (1) [名] 诗碑
せっかく (0) [副] 好不容易
西安 (せいあん) (1) [专] 西安
円山公園 (まるやまこうえん) (5) [专] 圆山公园
清水の舞台 (きよみずのぶたい) (2)+(1) [专] 清水寺的舞台
大願塔 (だいがんとう) (0) [专] 大雁塔
大文字焼き (だいもんじやき) (0) [专] 大字篝火
嵐山 (あらしやま) (3) [专] 岚山
周恩来 (しゅうおんらい) (3) [专] 周恩来
~以上 (いじょう) …おかげで,…
…かと思うと,(たちまら)… …ことと存じます
せっかく…のだから/んだから,… ~のなか…
…終わる (おわる)
词汇Ⅱ
観光客 (かんこうきゃく) (3) [名] 游客
間違い (まちがい) (3) [名] 错误
拝復 (はいふく) (1) [寒暄] 敬复
探し続ける (さがしつづける) (6) [动2] 继续寻找
受け取る (うけとる) (3) [动1] 收下
効果的だ (こうかてきだ) (0) [形动] 有效果
技術的な (ぎじゅつてきな) (0) [形动] 技术上的
個人的な (こじんてきな) (0) [形动] 个人的
合理的だ (ごうりてきだ) (0) [形动] 合理
積極的だ (せっきょくてきだ) (0) [形动] 积极
消極的だ (しょうきょくてきだ) (0) [形动] 消极
具体的だ (ぐたいてきだ) (0) [形动] 具体
抽象的だ (ちゅうしょうてきだ) (0) [形动] 抽象
普遍的だ (ふへんてきだ) (0) [形动] 普遍
主観的だ (しゅかんてきだ) (0) [形动] 主观
客観的だ (きゃっかんてきだ) (0) [形动] 客观
比較的 (ひかくてき) (0) [副] 比较
课 程 译 文
第 12 课 来自京都的信
(1)
田中健一先生:
敬启者
前几天承蒙热情关照。现在.我和山田已经来到了京都。
京都依旧保留着古老的寺院和条条街道.是一座非常美丽的城市。来到京都实地观看,我非常喜欢这座城市。听说京都城是仿照中国的西安边造的,听到这话,越发对京都感到亲近了。
然而,这里的炎热却出乎我的预料。听说京都处于盆地,夏天炎热。果然,象蒸笼一般闷热。不过,今天虽然炎热,我们还是步行游览了清水寺、龙安寺、圆山公园等名胜古迹。
我们还登上著名的清水寺舞台。在日本、听说当下定决心去做某件事,有时用"做从清水寺舞台纵身而下的打算......"这种说法。如果在中国则该说"做从西安大雁塔纵身而下的打算......"了吧。
我们还观看了京都夏季里著名的例行活动之一--大字锋火。黑暗中只见半山腰的火刚一点着,一瞬间就熊熊燃烧起来,形成一个"大"字。这种情景充满了幻想色彩,十分壮观。据说这种大字媾火的例行活动一结束,京都的夏季也就过去了。
说起来,暑假剩下没多少天了,我们打算后天回东京,着手准备九月开学后的学习。
多亏田中先生多方指导,旅行十分愉快,谢谢。
为了表示感谢,另外寄上京都特产的糕点,请您品尝。
残夏酷热,望您多保重。
张建国谨上 8月 17日
(2)
山田:小张,信已写好了吗?
张:嗯,刚好写完。
山田:给田中先生写了些什么?
张:可多啦。参观清水寺啦,观看大字媾火啦。不过,今晚能看到大字媾火真是太好了。不管怎么说,一年里只有今天才能看到啊!
山田;说得是啊!不过,当看到黄火熄灭时,我感到有点寂寞。心想,夏季即将结束啦。
张:哎,山田,明天去岚山看看吧。听说岚山有前总理周恩来想去看看。
山田;是啊,好容易到了京都,岚山也是要去的。
文法:
1、…かと思うと、(たちまち)…
工事が始まったかと思うと、たちまち大きな建物が完成した。
空が暗くなったかと思うと、雨が降り出した。
2、…お陰で、…
あなたが教えてくれたお陰で、間違いに気が付きました。
あなたが一緒にいてくれたお陰で、安心していられた。
3、…ことと存じます
まだまだ寒い日が続くことと存じます。
夏休みは楽しかったことと存じます。
4、せっかく…のだから/んだから、…
みんなが集まったのだから、雨でも試合をやりましょう。
家まで来てくれたのだから、晩御飯を一緒に食べてください。
言葉の使用の仕方:
1、拝啓、敬具(请参照《日文书信常识》)
2、先日:先日はどうもありがとうございました。
3、一層:午後になって、風が一層強くなった。
4、予想以上:富士山の頂上の寒さは予想以上でした。
(富士山の頂上は、予想以上の寒さでした。)
(富士山の頂上は、予想以上に寒かったです)
5、うだるような暑さ:東京は、毎日うだるような暑さです。
6、~のなか、…:風と雨の中、鈴木さんは友達を助けるために山に登りました。
7、大文字焼き:(每年8月16日在京都举办的节日活动。在半山腰把劈好的松木堆放成大字形状,晚8点一起点火,从京都街上看像是巨大的霓红灯,很神秘,是佛教盂兰盆了的送火活动)
8、お礼の印に:お礼の印にお茶をお送りしました。
9、お体をお大切に:どうぞお体にお気をつけてください。
10、なにしろ…だから…:何しろ盆地だから、京都の夏は暑くてたまらない。
11、ちょっぴり:この料理、ちょっぴり辛いね。
12、+的の言葉:科学的だ、人間的だ、日本的だ、効果的だ、個性的だ、技術的だ、個人的だ、合理的だ、積極的だ、消極的だ、具代的だ、普遍的だ、主観的だ、客観的だ、抽象的だ、比較的