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第28章 スネイプの最悪の記憶(16)

时间: 2023-06-13    进入日语论坛
核心提示:中の銀色の物質が、急速に渦うずを巻き出した。覗のぞき込むと、中身が透とう明めいになっているのが見えた。またしてもハリーは
(单词翻译:双击或拖选)

中の銀色の物質が、急速に渦うずを巻き出した。覗のぞき込むと、中身が透とう明めいになっているのが見えた。またしてもハリーは、天井の丸窓まるまどから覗き込むような形で、一つの部屋を覗いていた……いや、もしあまり見当違いでなければ、そこは大広間だ。

ハリーの息が、スネイプの想おもいの表面を本当に曇らせていた……脳みそが停止ていししたみたいだ……強い誘惑ゆうわくに駆かられてこんなことをするのは、正しょう気きの沙さ汰たじゃない……ハリーは震ふるえていた……スネイプはいまにも戻ってくるかもしれない……しかし、チョウのあの怒り、マルフォイの嘲あざけるような顔を思い出すと、ハリーはどうにでもなれと向こう見ずな気持になっていた。

ハリーは大きく息を吸い込み、顔をガブッとスネイプの想いに突っ込んだ。たちまち、研究室の床が傾き、ハリーは「憂いの篩」に頭からのめり込んだ……。

冷たい暗くら闇やみの中を、ハリーは独こ楽まのように回りながら落ちて行った。そして――。

ハリーは大広間の真ん中に立っていた。しかし、四つの寮りょうのテーブルはない。代わりに、百以上の小こ机づくえがみな同じ方向を向いて並んでいる。それぞれに生徒が座り、俯うつむいて羊よう皮ひ紙しの巻紙まきがみに何かを書いている。聞こえる音といえば、カリカリという羽は根ねペンの音と、ときどき誰かが羊皮紙をずらす音だけだった。試験の時間に違いない。

高窓たかまどから陽ひの光が流れ込んで、俯いた頭に射さしかかり、明るい光の中で髪かみが栗色くりいろや銅どう色、金色に輝かがやいている。ハリーは注意深く周りを見回した。スネイプがどこかにいるはずだ……これはスネイプの記憶きおくなのだから……。

見つけた。ハリーのすぐ後ろの小机だ。ハリーは目を見張った。十代のスネイプは、筋張すじばって生気せいきのない感じだった。ちょうど、暗がりで育った植物のようだ。髪は脂あぶらっこく、だらりと垂たれて机の上で揺れている。鉤鼻かぎばなを羊皮紙にくっつけんばかりにして、何か書いている。ハリーはその背後に回り、試験の題を見た。

「闇やみの魔ま術じゅつに対する防ぼう衛えい術じゅつ――普通魔法レベル」

するとスネイプは十五か十六で、ハリーと同じぐらいの歳としだ。スネイプの手が羊皮紙の上を飛ぶように動いている。少なくとも一番近くにいる生徒たちより三十センチは長いし、しかも字が細こまかくてびっしりと書いている。


  盆里的银色物体开始飞快地旋转起来。哈利朝它俯下身,看到它变得透明了。他好像在通过一个圆形的天窗朝一间屋子里看。这已经是第二回了——假如他的判断没有出大错的话,那么他实际上正在俯视着礼堂。
  他的呼吸给斯内普的思想表面蒙上了雾气——他觉得自己进退两难——他真想这么做,但是这也太不理智了——他颤抖起来——斯内普随时都可能回来——但是哈利想起了秋·张的怒气,想起了马尔福嘲笑的表情,一种鲁莽的勇气控制了他。
  他吸了一大口气,把脸颊埋进了斯内普的思想。办公室的地板立刻倾侧过来,把哈利头朝下翻进了冥想盆——他在一片冰冷的黑暗中飞快地旋转着向下坠落,然后——他站在礼堂中央,可是四张学院桌子不见了。取而代之的,是一百多张面对同一个方向的小桌子,每张桌旁都坐着一个学生,低着头在一卷羊皮纸上匆匆书写。只能听见羽毛笔的嚓嚓声,偶尔也会响起某人调整自己的羊皮纸时发出的沙沙声。这显然是在进行考试。
  阳光穿过高大的窗户,照射在那些低下去的脑袋上,在明亮的光线中,那些脑袋映现出灰褐色、红棕色和金色的光泽。哈利仔细地四下里看了看。斯内普一定就在这里的什么地方——这是他的记忆——他在那里,就在哈利身后的一张桌子旁。哈利注视着他。十几岁的斯内普显得筋骨结实,但脸色苍白,就像一株一直生长在黑暗中的植物。他的长发平直油腻,垂荡在桌子上,在他匆忙地书写时,他那只鹰钩鼻子离羊皮纸几乎不到半英寸。哈利绕到斯内普背后,看了看试卷上的标题:黑魔法防御术——普通巫师等级。
  这么说,斯内普一定是十五六岁,跟哈利现在的年龄差不多。他那只手在羊皮纸上飞快地左右移动着;比起身旁离他最近的那几个人至少多写了一英尺,而且他的字迹又小又密。
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