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第30章 白い墓 The White Tomb(3)

时间: 2023-07-24    进入日语论坛
核心提示:このマントラのような呪じゅ文もんは、ハリーが眠りに入ったときに、頭の中で脈みゃく打うちはじめるらしい。カップやロケットや
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このマントラのような呪じゅ文もんは、ハリーが眠りに入ったときに、頭の中で脈みゃく打うちはじめるらしい。カップやロケットや謎なぞの品々がびっしりと夢に現れ、しかもどうしても近づけない。ダンブルドアが縄なわ梯子ばしごを出して助けようとするが、ハリーが梯子を登りはじめたとたんに梯子は何匹もの蛇に変わってしまう……。

ダンブルドアが亡くなった次の朝、ハリーは、ロケットの中のメモをハーマイオニーに見せていた。ハーマイオニーも、そのときは、これまで読んだ本に出てきた、あまり有名でない魔法使いの中に、その頭文字に当てはまる人物を思いつかなかった。しかしそれ以来、ハーマイオニーは、何も宿題がない生徒にしてはやや必要以上に足しげく、図書室に通っていたのだ。

「違うの」ハーマイオニーは悲しそうに答えた。

「努力してるのよ、ハリー。でも、何も見つからない……同じ頭文字で、そこそこ名前の知られている魔法使いは二人いるわ――ロザリンド・アンチゴーネ・バングズ……『斧振おのふり男』ルパート・ブルックスタントン……でも、この二人はまったく当てはまらないみたい。あのメモから考えると、分ぶん霊れい箱ばこを盗んだ人物はヴォルデモートを知っていたらしいけど、バングズも『斧振り男』もヴォルデモートとはまったく関係がないの……そうじゃなくて、実は、あのね……スネイプのことなの」

ハーマイオニーは、その名前を口にすることさえ過敏かびんになっているようだった。

「あいつがどうしたって?」ハリーはまた椅い子すに沈み込んで、重苦しく聞いた。

「ええ、ただね、『半はん純じゅん血けつのプリンス』について、ある意味では私が正しかったの」

ハーマイオニーは遠えん慮りょがちに言った。

「ハーマイオニー、蒸むし返す必要があるのかい? 僕がいま、どんな思いをしているかわかってるのか?」

「ううん――違うわ――ハリー、そういう意味じゃないの!」

あたりを見回して、誰だれにも聞かれていないかどうかを確かめながら、ハーマイオニーが慌あわてて言った。

「あの本が、一度はアイリーン・プリンスの本だったっていう私の考えが、正しかったっていうだけ。あのね……アイリーンはスネイプの母親だったの!」

「あんまり美人じゃないと思ってたよ」ロンが言ったが、ハーマイオニーは無視した。

「ほかの古い『予よ言げん者しゃ新しん聞ぶん』を調べていたら、アイリーン・プリンスがトビアス・スネイプっていう人と結婚したという、小さなお知らせが載のっていたの。それからしばらくして、またお知らせ広告があって、アイリーンが出産したって――」

「――殺人者をだろ」ハリーが吐はき捨てるように言った。

「ええ……そうね」ハーマイオニーが言った。

「だから……私がある意味では正しかったわけ。スネイプは『半分プリンス』であることを誇ほこりにしていたに違いないわ。わかる? 『予言者新聞』によれば、トビアス・スネイプはマグルだったわ」

「ああ、それでぴったり当てはまる」ハリーが言った。

「スネイプは、ルシウス・マルフォイとか、ああいう連中に認められようとして、純血の血ち筋すじだけを誇こ張ちょうしたんだろう……ヴォルデモートと同じだ。純血の母親、マグルの父親……純血の血統けっとうが半分しかないのを恥はじて、『闇やみの魔ま術じゅつ』を使って自分を恐れさせようとしたり、自分で仰ぎょう々ぎょうしい新しい名前をつけたり――ヴォルデモート『卿きょう』――半純血の『プリンス』――ダンブルドアはどうしてそれに気づかなかったんだろう――?」


    夜里睡着后,这段咒文似乎还在哈利的脑海里跳动,结果他的梦里充斥着杯子、挂坠盒和其他神秘的东西,看得见却够不着,尽管邓布利多热心地递给了他一架绳梯,可是他刚开始往上爬,绳梯就变成了蛇……
 
    邓布利多死后的第二天早晨,他就把挂坠盒里的那张纸条拿给赫敏看了,她当时没有认出那三个字母属于她在书里读到过的哪位无名巫师,但是,从那以后,她就整天往图书馆跑,而对于一个没有家庭作业的人来说,这是没有多大必要的。
 
    “不是,”她悲哀地说,“我一直在努力,哈利,但什么也没有发现……倒是有两个比较出名的巫师,姓名的开头是这几个字母——罗萨琳·安提岗·班格斯……鲁伯特·阿克斯班奇·布鲁克斯坦顿……但他们根本对不上号。从那张纸条上看,那个偷去魂器的人应该认识伏地魔,而我找不到丝毫线索证明班格斯或阿克斯班奇跟伏地魔有什么关系……实际上我要说的是关于……嗯,关于斯内普的事。”
 
    她再次提起这个名字时显得很紧张。
 
    “他怎么啦?”哈利粗声粗气地问,重新跌坐在椅子上。
 
    “是这样,我原来说的关于‘混血王子’的话并没有错。”她迟疑地说。
 
    “你非得哪壶不开提哪壶吗,赫敏?你知道我现在的感受吗?”
 
    “不——不——哈利,我不是那个意思!”她慌慌张张地说,一边左右张望着,看有没有人在偷听,“我的意思是,我说那本书原来是艾琳·普林斯的没有错。知道吗……她是斯内普的母亲!”
 
    “我认为她不能算是美人儿。”罗恩说,赫敏没理他。
 
    “我把剩下来的旧《预言家日报》翻了一遍,发现了一条不起眼的告示,说艾琳。普林斯嫁给了一个名叫托比亚·斯内普的男人,后来又有一条告示,说她生下了一个——”
 
    “——杀人犯。”哈利咬牙切齿地说。
 
    “对……是这样。”赫敏说,“所以……我说得不错,斯内普肯定因为自己是‘半个普林斯’而感到自豪,明白吗?从《预言家日报》上看,托比亚。斯内普是个麻瓜。”
 
    “是啊,这就对了,”哈利说,“他假装自己是纯血统,这样就能跟卢修斯·马尔福以及其他人攀上关系……他就像伏地魔。纯血统母亲,麻瓜父亲……为自己的出身感到羞愧,想利用黑魔法使别人畏惧他,给自己取了一个够威风的新名字——伏地魔——混血王子——邓布利多怎么就没有——?”
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