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第33章 プリンスの物語 The Prince's Tale(11)

时间: 2023-08-11    进入日语论坛
核心提示:場面がまた消えた。ホグワーツ特急はガタゴトと田園を走っている。スネイプが列車の通路を急ぎ足で歩いていた。すでに学校のロー
(单词翻译:双击或拖选)

場面がまた消えた。ホグワーツ特急はガタゴトと田園を走っている。スネイプが列車の通路を急ぎ足で歩いていた。すでに学校のローブに着き替がえている。たぶんあの不ぶ恰かっ好こうなマグルの服をいち早く脱ぎたかったのだろう。やがてスネイプは、あるコンパートメントの前で立ち止まった。中では騒々しい男の子たちが話している。窓まど際ぎわの隅すみの席に体を丸めてリリーが座っていた。顔を窓ガラスに押しつけている。

スネイプはコンパートメントの扉とびらを開け、リリーの前の席に腰掛こしかけた。リリーはちらりとスネイプを見たが、また窓に視線を戻した。泣いていたのだ。

「あなたとは、話したくないわ」リリーが声を詰まらせた。

「どうして」

「チュニーがわたしを、に――憎んでいるの。ダンブルドアからの手紙を、わたしたちが見たから」

「それが、どうしたって言うんだ」

リリーは、スネイプなんて大嫌いだという目で見た。

「だってわたしたち、姉妹なのよ」

「あいつはただの――」

スネイプは素早く自分を抑おさえた。気づかれないように涙を拭ぬぐうのに気を取られていたリリーは、スネイプの言葉を聞いていなかった。

「だけど、僕たちは行くんだ」

スネイプは、興奮を抑えきれない声で言った。

「とうとうだ 僕たちはホグワーツに行くんだ」

リリーは目を拭いながらうなずき、思わず半分微笑ほほえんだ。

「きみは、スリザリンに入ったほうがいい」

リリーが少し明るくなったのに勇気づけられて、スネイプが言った。

「スリザリン」

同じコンパートメントの男の子の一人が、そのときまではリリーにもスネイプにもまったく関心を示していなかったのに、その言葉で振り返った。それまで窓まど際ぎわの二人にだけ注意を集中させていたハリーは、初めて自分の父親に気づいた。細身でスネイプと同じ黒い髪かみだったが、どことなくかわいがられ、むしろちやほやされてきたという雰ふん囲い気きを漂わせていた。スネイプには、明らかに欠けている雰囲気だ。


    场景又消失了。
    斯内普在霍格沃茨特快列车的过道里匆匆往前走,列车哐 当哐当地在乡野间穿行。他已经换上了校袍,这大概是他第一次有机会脱掉那身难看的麻瓜衣服。 终于,他在一间包厢外停住脚步,包厢里一群吵吵闹闹的男孩正在聊天。莉莉蜷身坐在窗边角落里的一 个座位上,脸贴着玻璃窗。
    斯内普拉开包厢的门,坐在了莉莉对面。莉莉看了他一眼 ,又回过头望着窗外。她一直在哭。
    “我不想跟你说话。”她声音哽咽地说。
    “为什么?”
    “佩妮恨——恨我,因为我们看了邓布利多的那封信。”
    “那又怎么样?”
    她非常嫌恶地白了他一眼。
    “她是我姐姐!”
    “她不过是个——”他赶紧闭了嘴。莉莉只顾忙着偷偷擦 眼泪,没有听见他的话。
    “可是我们出发了!”他说,声音里带着无法抑制的喜悦 ,“没错!我们出发去霍格沃茨了!”
    莉莉点点头,擦擦眼睛,忍不住露出了一丝笑容。
    “你最好进斯莱特林。”斯内普说,看到莉莉高兴了一点 ,他觉得很受鼓舞。
    “斯莱特林?”
    坐在包厢里的一个男孩听到这个词转过头来。他本来对莉 莉和斯内普没有表示出丝毫兴趣。哈利刚才把注意力全集中在窗边的两个人身上,此刻才看见了自 己的父亲:他像斯内普一样身材瘦弱,头发乌黑,但一看就知道从小备受呵护,甚至很受宠爱,这显然 是斯内普极度缺乏的。
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