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終章 十九年後 Nineteen Years Late(1)

时间: 2023-08-16    进入日语论坛
核心提示:終章 十九年後 Nineteen Years Latその年の秋は、突然やってきた。九月一日の朝はリンゴのようにサクッとして黄金色だった。小さ
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終章 十九年後 Nineteen Years Late

その年の秋は、突然やってきた。九月一日の朝はリンゴのようにサクッとして黄金色だった。小さな家族の集団が、車の騒音の中を、煤すすけた大きな駅に向かって急いでいた。車の排気はいきガスと行き交う人々の息が、冷たい空気の中で、蜘く蛛もの巣のように輝いていた。父親と母親が、荷物で一杯のカートを一台ずつ押し、それぞれの上に大きな鳥籠とりかごがカタカタ揺ゆれていた。籠の中のふくろうが、怒ったようにホーホーと鳴いている。泣きべそをかいた赤毛の女の子が、父親の腕にすがり、二人の兄のあとに従ついてぐずぐずと歩いていた。

「もうすぐだよ、リリーも行くんだからね」ハリーが、女の子に向かって言った。

「二年先だわ」リリーが鼻を鳴らしながら言った。「いますぐ行きたい」

人混みを縫ぬって九番線と十番線の間の柵さくに向かう家族とふくろうを、通つう勤きん者しゃたちが物めずらしげにじろじろ見ていた。先を歩くアルバスの声が、周りの騒音を超えてハリーの耳に届いた。息子たちは、車の中で始めた口論こうろんを蒸むし返していた。

「僕、絶対違う 絶対スリザリンじゃない」

「ジェームズ、いい加減かげんにやめなさい」ジニーが言った。

「僕、ただ、こいつがそうなるかもしれないって言っただけさ」

ジェームズが弟に向かってにやりと笑った。

「別に悪いことなんかないさ。こいつはもしかしたらスリザ――」

しかし、母親の目を見たジェームズは、口をつぐんだ。ポッター家の五人が、柵に近づいた。ちょっと生意気な目つきで弟を振り返りながら、ジェームズは母親の手からカートを受け取って走り出した。次の瞬間しゅんかん、ジェームズの姿は消えていた。

「手紙をくれるよね」アルバスは、兄のいなくなった一瞬いっしゅんを逃さず、素早く両親に頼んだ。

「そうしてほしければ、毎日でも」ジニーが言った。

「毎日じゃないよ」アルバスが急いで言った。「ジェームズが、家からの手紙はだいたいみんな、一か月に一度しか来ないって言ってた」

「お母さんたちは去年、週に三度もジェームズに手紙を書いたわ」ジニーが言った。

「それから、お兄ちゃんがホグワーツについて言うことを、何もかも信じるんじゃないよ」

ハリーが口を挟はさんだ。

「冗談じょうだんが好きなんだから。おまえのお兄ちゃんは」


尾声 十九年后
    这一年的秋天似乎一下子就到了。九月一日的早晨像苹果一样脆生生、金烂烂的。小小的一家人在车声中轻快地穿过马路走向庞大的、被熏黑的火车站,汽车的尾气和行人呼出的水 汽像蛛网一样闪闪发光,飘在清凉的空气中。两只大笼子在父 母推的行李车顶上格格作响,笼子里的猫头鹰不满地叫着。红头发小女孩抓着爸爸的胳膊,泪汪汪地跟在两个哥哥后面。
    “不用多久,你也会去的。”哈利对她说。
    “两年呢,”莉莉吸着鼻子,“我现在就想去!”
    一家人穿过人流朝第9和第10站台之间的隔墙走去,旅客们好奇地盯着猫头鹰。喧闹声中,阿不思的嗓音从前面飘到了哈 利的耳边,两个儿子继续着在车里就开始的争论。
    “我不会!我不会进斯莱特林!”
    “詹姆,别闹了!”金妮说。
    “我只是说他也许会,”詹姆笑嘻嘻地看着弟弟说,“这又没错,他也许会进斯莱特——”
    詹姆看到妈妈的目光,不说话了。波特一家五口走近了隔墙。詹姆略带骄傲地回头瞥了弟弟一眼,接过妈妈手里的推车飞跑起来,转眼就消失了。
    “你们会给我写信的,是吗?”阿不思趁着哥哥不在的这一刻工夫,赶紧问爸爸妈妈。
    “每天都写,如果你愿意的话。”金妮答道。
    “不要每天,”阿不思马上说,“詹姆说大多数人差不多一个月才收到一封家信。”
    “我们去年一星期给詹姆写了三回呢。”金妮说。
    “他跟你说的霍格沃茨的事不可全信,”哈利插言,“你哥哥爱开玩笑。”
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