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『論語』の雍也篇-06

时间: 2014-03-06    进入日语论坛
核心提示:[白文]6.子謂仲弓曰、犂牛之子、辛且角、雖欲勿用、山川其舍諸。[書き下し文]子、仲弓を謂いて曰く、犂牛(りぎゅう)の子
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[白文]6.子謂仲弓曰、犂牛之子、辛且角、雖欲勿用、山川其舍諸。
 
[書き下し文]子、仲弓を謂いて曰く、犂牛(りぎゅう)の子も辛く(あかく)且つ角(つの)あらば、用うる勿からん(なからん)と欲すと雖も、山川それ諸(これ)を舎てんや(すてんや)。
 
[口語訳]先生が仲弓を評価して言われた。『鋤を引くまだら牛の子であっても、赤毛で立派な角があれば、その牛を人間が祭祀の犠牲に捧げないでおこうと思っても、山川の神様がその牛を放ってはおかないだろう(結局、祭祀の犠牲としてまだら牛は葬られるだろう)』。 
 
[解説]孔子は、家柄(身分)の低い仲弓が政治指導者に必要な実力と資質を備えていることを見抜いており、仲弓を『農耕用のまだら牛』に例えて仲弓の将来の出世を予期している。国家や一族の繁栄を祈るための祭祀には、通常、毛並みの良い立派な牛を犠牲として捧げるが、この毛並みと血統の良い牛は『貴族階級』のメタファーとなっている。孔子は、平民や農民といった身分の低い家柄の出身者であっても、優れた仁徳と実力があれば『政治指導者としての君子になる資格』があると考えていたのである。祭祀儀礼で犠牲になって葬られるというと『悪い出来事』のように思えるかもしれないが、この文章では『祭祀の犠牲に選ばれること=群衆の中から有徳の君子として選ばれること』を暗黙裡に意味している。
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