栃木県大田原市で、春から放牧場に放されていた牛を飼い主のもとに戻す作業が行われました。
大田原市の大野放牧場では、出産前の1歳ほどのメスの牛を丈夫に育てようと、近くの酪農家から預かり、毎年、春に放牧しています。放牧場では、これから寒さが増して牧草が少なくなることから、放牧されていた牛を飼い主のもとに戻す作業が行われました。9日は牛を預けていた酪農家などが、ことし4月から放牧されていたおよそ60頭の牛を集め、体重などを量ったあと、1頭ずつトラックに乗せていきました。広い牧場で伸び伸びと育った牛は、半年ほどの間に体重が100キロから150キロも増えたということで、酪農家たちは、なかなか帰りたがらない牛のお尻を押して荷台に乗せていました。酪農家の1人は「牛も一回り大きくなってうれしいです。子どもを産んでたくさん牛乳を出してほしいです」と話していました。