国連安全保障理事会の改革について、アメリカのライス国連大使は、10日、「世界の平和と安全に貢献している大国インドが常任理事国にならないのは考えにくい」と述べ、インドの常任理事国入りを支持する立場を強調しました。
この中で、ライス大使は「安全保障理事会の改革は複雑で長い交渉になるだろうが、アメリカは常任理事国についても非常任理事国についても、適当な数増やすという考えを支持している」と述べました。そのうえで、ライス大使は「インドが世界の平和と安全に貢献している大きな民主国家であることは明らかだ。インドが常任理事国にならない安保理改革は考えにくい」と述べ、インドの常任理事国入りを支持する立場を強調しました。この発言は、さきにオバマ大統領が表明した、インドの常任理事国入りを支持するという方針をあらためて示したものです。安保理改革をめぐっては、日本も常任理事国入りを目指しており、近く行われる予定の日米首脳会談で、オバマ大統領が菅総理大臣に対してどのような考えを示すのかが注目されます。