韓国南部で高齢者の介護施設が焼ける火事があり、入居していたお年寄り10人が死亡したほか、17人がけがをしました。警察では電気系統のトラブルの可能性もあるとして、原因を詳しく調べています。
12日午前4時すぎ、韓国南部のポハンにある高齢者の介護施設の1階の事務室から火が出ました。火は2階建ての建物のうち、1階の一部分を焼いて、およそ30分後に消し止められましたが、入居していた70代から90代の女性10人が煙を吸うなどして死亡したほか、17人がけがをして病院に運ばれ、手当てを受けています。病院に搬送された女性は「火が出て大騒ぎになり、驚いて外に出た。部屋が煙でいっぱいになり、息ができなかった」と話していました。この施設には認知症などのお年寄り27人が入居していて、火が出た当時、2人の職員がいましたが、多くのお年寄りは自力で逃げることができず避難が遅れたということです。警察では電気系統のトラブルの可能性もあるとして、原因を詳しく調べています。