12日は、福岡市や大阪市など西日本の広い範囲で、この時期としては珍しい黄砂が観測されています。黄砂は、夜にかけて東日本と北日本にも広がる見込みで、気象庁は、視界が悪いなかでの車の運転などに注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、大陸を通過した低気圧の影響で、上空に巻き上げられた細かい砂が偏西風に運ばれ、12日は西日本の広い範囲で黄砂が観測されています。西日本では黄砂のため視界が悪くなり、福岡市と長崎市それに大阪市では午前中、視界がおよそ5キロとなったほか、松山市でおよそ6キロ、鹿児島市と松江市でもおよそ9キロとなりました。黄砂はこの時期としては珍しく、11月に観測されたのは平成17年以来5年ぶりです。これから夜にかけて、低気圧と前線が本州付近を通過して、ほぼ全国的に西寄りの風が強まるため、黄砂は東日本と北日本にも広がり、13日にかけて日本列島を覆う見込みです。視界は広い範囲で10キロ未満となり、西日本を中心に5キロ未満となるところがある見込みです。気象庁は、視界が悪いなかでの車の運転や、洗濯物などの汚れに注意するよう呼びかけています。