APEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議は、13日午後から横浜市で開幕し、域内の経済統合に向けた道筋などを主要なテーマとして2日間にわたる議論が始まります。
APECの首脳会議は、国際経済情勢について意見を交わす昼食会とともに実質的な討議に入ります。これを前に議長を務める菅総理大臣が、会場となるホテルで、アメリカのオバマ大統領や中国の胡錦濤国家主席、それにロシアのメドベージェフ大統領など各国の首脳を出迎えました。今回の首脳会議は、APECが目指している域内の経済統合に向けて、加盟各国がどのように取り組んでいくのか、具体的な道筋を定めることが最大のテーマとなります。これに関連して菅総理大臣は、今回の首脳会議の場でTPP=環太平洋パートナーシップ協定について、関係国との協議を開始するとした経済連携に関する基本方針を説明することにしています。さらに世界経済に対する貢献度をより高めるために、APECとしては初めて「成長戦略」を策定することになっており、域内経済の一層の活性化に向けてどのような内容を打ち出すかも焦点です。首脳会議の成果は、14日、「横浜ビジョン」と題した首脳宣言にまとめられ、発表されることになっています。