国連総会の委員会は、ミャンマー情勢について、民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チーさんの自宅軟禁が解除されたことを歓迎する一方で、軍事政権に対し、すべての政治犯の釈放を求めました。
人権問題を協議している国連総会の委員会では、18日、ミャンマーについての決議案の採決が行われました。採決では、近年、ミャンマーとの関係が緊密化している中国が反対したほか、東南アジア諸国も反対や棄権に回りましたが、96か国が賛成し、決議は採択されました。決議の中で、今月、民主化運動のリーダー、アウン・サン・スー・チーさんの自宅軟禁が解除されたことを歓迎する一方、民主化勢力の政治への参加が制限されている現状に懸念を示し、軍事政権に対し、すべての政治犯の釈放を強く促すとしています。また、国連のパン・ギムン事務総長は、18日、スー・チーさんと電話で会談し、この中でも、民主化を進めるためにすべての政治犯の釈放が必要だという認識で一致したということです。