ラオスの首都ビエンチャンに都が移されてからことしで450年になるのを記念する式典が開かれ、チュンマリー国家主席は「経済を発展させ、10年で貧困を撲滅する」と述べ、経済成長を持続させていく姿勢を強調しました。
ラオスでは、1560年にラーンサーン王国がビエンチャンに都を移してから、ことしで450年にあたり、19日夜、ビエンチャンで記念式典が行われました。式典では、軍のパレードが行われたほか、各地の少数民族も参加し、ラオスの歴史や自然を題材にしたダンスなども披露されると、会場に集まったおよそ3万人の市民から大きな歓声が上がっていました。あいさつに立ったチュンマリー国家主席は、「経済の発展によってこのような盛大な式典をラオスで初めて開催できた。あと10年で貧困層をなくしたい」と述べ、現在の共産党政権のもとで経済成長を持続させていくとの姿勢を強調しました。ラオスは、金や銅などの鉱物資源の国際価格が高騰したことを受け、去年7%を超える高い経済成長率を記録しましたが、国民の生活水準は低いままで、今後はいかに産業基盤を安定させて持続的な経済成長を実現し、国民生活の向上につなげていけるかが課題となっています。