企業による大学生の採用活動の時期が早くなり、勉強の妨げになっているとして、大手商社などの間に採用時期を遅らせようという動きが出ていることに関連し、日本経団連の米倉会長は22日の記者会見で、学生や企業などにとって望ましい採用時期のあり方を経団連としても検討する考えを示しました。
日本貿易会に加盟する大手商社などは、平成25年春の採用から採用活動をスタートさせる時期をこれまでより4か月程度遅らせ、8月ごろから行うことを決め、日本経団連などに対して、経済界全体で採用活動のあり方を見直すよう促しました。これに関連して日本経団連の米倉会長は、22日記者会見で「採用時期を遅らせると、むしろ学生に不安感を生じて、より早く就職活動を始めることになりはしないかという逆の懸念もある」と述べました。そのうえで、米倉会長は「学生や大学、企業にとっていちばんよい採用の時期はどういう時期か考えていきたい」と述べて、望ましい採用時期のあり方を経団連としても検討する考えを示しました。