1円から500円まで6種類の硬貨が、定められた重さで作られているかを年に一度、検査する「貨幣大試験」が22日、大阪の造幣局で行われました。
「貨幣大試験」は、造幣局が明治5年から毎年行っていて、ことしで139回目です。検査の対象になったのは、今年度製造された1円から500円までの6種類の硬貨です。このうち500円硬貨は、1000枚まとめて、てんびんにかけられ、担当者が重さを量りました。硬貨の重さは誤差が一定以内に収まるように定められていて、例えば500円硬貨の場合、1000枚分の重さが7キログラムで、誤差はわずか13グラム以下に収まる必要があります。また、22日は天皇陛下の在位20年と地方自治法施行60年に合わせて発行された15種類の記念硬貨についても検査が行われ、財務省の櫻井副大臣が選び出した硬貨を1枚1枚、はかりにかけていました。検査の結果、いずれの種類も誤差は基準以内に収まり、すべての硬貨が合格しました。財務省によりますと、今年度は、これまでのところ1円と5円、それに50円の製造枚数が大幅に少ないということで、「平成22年」と書かれたこれらの硬貨は、今後、収集家の注目を集めるかもしれません。