インド北東部で、28日、農園を歩いていた子どもの象が穴に落ち、身動きがとれなくなりましたが、パワーショベルなどを使った大がかりな救出作戦の末、無事に救出されました。
紅茶の産地で知られるインド北東部のアッサム州で、28日、お茶の農園を群れで歩いていたオスの子象1頭が誤って穴に転落しました。子象はあおむけの状態で穴に落ちたため、自力で脱出することができず、森林警備隊やNGOのメンバーなどが救出に当たりました。救出は、パワーショベルを使って子象の周りの土を取り除いて穴を大きくするという大がかりな作戦になり、穴が大きくなったことで、子象はあおむけの状態から解放されて立ち上がりました。立ち上がった子象は、鼻で穴の底の土を3回ほど巻き上げたあと、穴からはい上がり、仲間の待つ森へと戻っていきました。インドでは、象は富と繁栄とを象徴する神聖な動物とされていますが、救出活動に参加したNGOの男性は「象は幸い軽傷で、元気です」とほっとした様子で話していました。