厚生労働省によりますと、東日本大震災で両親を失ったり、行方不明になったりしている子どもは、11日までに、宮城県で112人、岩手県で88人、福島県で19人の合わせて219人に上っています。厚生労働省は、さらに実態把握を進めるとともに、各地の自治体や児童相談所と連携しながら具体的な支援策を検討しています。
このうち宮城県の姉妹2人は、児童養護施設に入所していますが、ほかの子どもたちは祖父母やおじ、おばなどの親族が受け入れているということです。しかし、親族自身も被災して家や仕事を失っていたり、高齢の祖父母が子どもの面倒を見たりしているケースが少なくないことから、子どもの保護者への経済的な支援が大きな課題となっています。一方、震災によって父親か母親のどちらかを失った子どもについては、厚生労働省が各地の自治体や文部科学省と協力しながら調査を進めています。しかし、11日までに把握できているのは、岩手県で382人、福島県で70人の合わせて452人にとどまっており、実際にはさらに多くの子どもたちが親を失ったとみられています。厚生労働省は、さらに実態把握を進めるとともに、各地の自治体や児童相談所と連携しながら具体的な支援策を検討しています。