ふれ合う夢さえ 落ちていない
つめたくて何の答えも見い出せない
歪んだ道ばかりに見えてしまう
心暖まるふるさとの道は
今、どのあたりにあるだろう
ふと立ち止まり
むじゃきに咲く草花に
思わず 声をかけてしまったあの道
石ころにつまずいて
泣きべそかいても
それだけで親しみを覚えたあの道
今、この足で この手で
触れることがない
あの道たちを
都会の中で白いカンバスに描いてみる
この熱い思いを
息吹を ふき込みたいから―
ひとりぼっちの散歩道
あの空まで 飛んで行け