かたくかたく身を閉ざしていた
息を吹きかけるがごとく
語りかけるがごとく
こねる
ゆっくりとこねる
やがて手のひらから伝わるあたたかさ
微動ではあるが確かな鼓動
わたしの想いは一気にふくらみ
果てしなく広がる
しかし、それは息をするのもこわいくらい
もろくこわれやすい
歪んではじっと見つめ
傾いては立ち止まる
想いの届かない苛立ち
分かってもらえぬ寂しさがつのる
土はまた身を閉ざす
傷を残してかたく冷たく身を閉ざす
ひとりよがりをくり返し
わたしの想いは途方に暮れる