結婚式で歩いたヴァージンロード以来だね
奥津渓から臼渕へ
真っ赤に敷き詰められた
紅葉のレッドカーペット
さらさらと流れる川が
心地よい音楽を奏でる
僕はグリーンのズボンに白のシャツ
かっこいい、パープルのジャケット
君は茶色のパンプスに白のブラウス
おしゃれな、こげ茶のスカートに
オレンジのカーディガン
二人とも眼鏡に白髪頭
若さもバイタリティーも無いけれど
新婚の気分じゃないけれど
なんだか満たされた気分
三十数年も寄り添った君へのプレゼント
この風と光とレッドカーペット
君にしかあげられない
君だからあげられる
この風と光とレッドカーペット
どちらかが命尽きて寂しくなった時
このレッドカーペットを歩こうよ
このレッドカーペットを歩こうよ
きっと、どちらかが
風となって
このレッドカーペットを敷き詰め
光となって
このレッドカーペットを照らします