日本寄りというだけで、「売国奴」呼ばわりする中国の反日感情の強さは相変わらずだが、こうした風潮に批判的な中国知識人は多い。林氏自身は契約について「16年のリオデジャネイロ五輪で3度目の金メダルを獲得し、世界中の子供たちに夢を与えたい」とコメントした。
林氏は7日、北京五輪で金メダルを獲得した思い出の地・北京工業大学体育館で、ヨネックス海外事業担当者と契約を交わし、記者会見に臨んだ。中国代表チームは長年、同社と契約していたが、09年から国内の「李寧」製を使用しており、林氏は7日、自身の中国版ツイッター「微博」に「ついにヨネックスに戻った」と書き込んだ。
しかしファンらから林氏の微博に「もうあなたを支持しない」「民族の悲劇だ」「小日本の代弁者」などの書き込みが相次いだ一方、「がんばれ」「支持する」とエールを送る声も出ている。
もともと契約の記者会見は昨年12月15日に予定されたが、延期になった。同月13日は、1937年の旧日本軍による南京事件の記念日で、中国指導部は「国家哀悼日」として大々的な式典を開催しており、これを考慮したとみられる。
ヨネックス関係者によると、今回の契約は「もっと活躍するため(世界トップクラスの)ヨネックス製を使いたい」と林氏本人が希望。中国市場進出を本格化したい同社の意向とも一致した。ヨネックス関係者は「世界トップクラスの選手が弊社の製品を使用し、世界で戦うことは大変喜ばしい。林氏のバドミントンに対する熱意を応援したい」と語った。
難しい言葉
【エール】声援