昨年1年間の世界平均気温(陸域における地表付近の気温と海面水温の平均)は20世紀平均よりも0.94度高く、これまでの最高記録だった2015年を0.04度上回り、1880年の統計開始以降で最高を記録した。
米航空宇宙局(NASA)による別の分析結果でも、2016年の平均気温は史上最高だったと結論付けられている。また、世界気象機関(WMO)も米国の観測結果を認め、同年には二酸化炭素(CO2)とメタンの大気中濃度も過去最高となったと指摘した。
気温上昇の主な原因は、石油やガスなどの化石燃料の燃焼だ。これによりCO2やメタンなどの温室効果ガスが大気中に放出され、地球温暖化を引き起こしている。