母親がやせていると低体重の赤ちゃんが生まれやすくなることは知られているが、3世代にわたる可能性が示されたのは初めてという。
同センターの小川浩平医師(産科)らが妊婦約340人を調査。妊婦自身が生まれた時の母子手帳から祖母の体重を調べ、妊婦が生んだ赤ちゃんの体重との関係を分析した。
祖母をBMI(体格指数)に基づいて、「やせ」(BMI18・5未満)や「標準」(同22~25)などのグループに分類。祖母が「標準」だと、赤ちゃんの体重が平均3125グラムなのに対し、「やせ」の場合は、それより低い同2935グラムだった。
厚労省では、「授乳・離乳の支援ガイド」の中で、こうした食材は離乳初期には避け、新しい食品を与えるときには一さじ与えて時間をおき、様子を見ながら量を増やすことなど、注意を促す。中山氏は、果物は7~8カ月以降になめる程度から始めることを勧める。その上で、「乳児は見かけは大きくても消化吸収が未熟な場合があり、個人差も大きい。離乳食は成長、発達段階を見ながらゆっくり進めてほしい」と訴えている。