記者会見した研究責任者の左近賢人病院長は「がん患者は肉体的、精神的なストレスを感じやすい。笑いが本当に効果があるのか科学的に解明したい」と意気込みを語った。
研究に参加するのは、がんで通院中の患者70人と看護師ら。5月から4カ月間、2週間ごとに同センター内のホールで桂文枝さんや桂ざこばさんの落語、オール阪神・巨人さん、海原はるか・かなたさんの漫才など計8回の公演を楽しんでもらう。
期間中に血液検査を5回行い、白血球の数やストレスの程度を示す数値の変化を調べる。また、QOLを調べるアンケートも実施する。
研究では、患者を前半4回の公演だけを見るグループ、後半4回だけのグループ、全8回を見るグループに分け、血液検査でどのような数値の違いが出るのかも調べる。
協力する落語家の桂文珍さんも会見に同席し、「笑いで元気になったという話は聞く。私の落語で患者さんの数値が悪くならないように頑張りたい」と笑いを誘った。