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村のかじやさん

时间: 2022-08-08    进入日语论坛
核心提示:村のかじやさん小川未明村むらのかじやさんは、はたらき者もので、いつも夜よるおそくまで、テンカン、テンカンと、かなづちをな
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村のかじやさん

小川未明


むらのかじやさんは、はたらきもので、いつもよるおそくまで、テンカン、テンカンと、かなづちをならしていました。
ある、きつねが、あちらのもりで、コンコンとなきました。
かじやさんは、「お正月しょうがつやすみに、きつねをとってやろう。」と、おもいました。
かじやさんは、自分じぶんで、ばねじかけのおとしをつくりました。
はたらきもののかじやさんも、お正月しょうがつには仕事しごとやすみました。
ゆきがちらちらっています。かじやさんは、うらのはたけへおとしをかけました。
ばんになると、きつねが、あぶらげのにおいをかぎつけてやってきました。
「おかあさん、こんなところに、どうしておいしいものが、おちているのでしょう。」と、ぎつねがふしぎがりました。
「まあ、あぶないことだ。これは、おとしというものです。さあ、はやく、こちらへおいで。」と、ははぎつねは、ぎつねをつれてゆきました。
「おかあさん、だれが、あんなことをしたの?」と、ぎつねがききました。
「だれがするものか、あのかじやさんだよ。」
「はたらきものだけれど、わるいひとね。」
「なに、わたしたちをそんなばかだとおもっているのでしょう。」と、ははぎつねがわらいました。
かじやさんはまちへご年始ねんしにいきました。おさけをたくさんいただきまして、いい気持きもちでむらへかえってきました。途中とちゅうがくれてしまいました。けれど、かじやさんは「あ、こりゃ、こりゃ。」と、うたをうたいながら、じょうきげんでありました。このとき、あかいちょうちんをつけて、二人ふたり子供こどもがきかかりました。
「おじさん、おさけによって、よくあるけないのでしょう。おうちへつれていってあげましょう。」と、二人ふたりをひいてくれました。
「おお、勇坊ゆうぼうと、みっちゃんか、あしたあそびにきな。みかんをやるから。」
かじやさんは、いいきげんでした。
「おじさん、もう、ここはおうちよ。おすわりなさい。」
かじやさんは、いい気持きもちで、ぐうぐう、ねてしまいました。とりがないてをさますと、かじやさんは、おてらのかねつきどうにすわっておりました。
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