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» 正文
村の兄弟
时间:
2022-08-08
进入日语论坛
核心提示:村の兄弟小川未明ある田舎いなかに、仲なかのよい兄弟きょうだいがありました。ある日ひのこと、兄あには、一人ひとりで重おもい
(单词翻译:双击或拖选)
村の兄弟
小川未明
ある
田舎
いなか
に、
仲
なか
のよい
兄弟
きょうだい
がありました。ある
日
ひ
のこと、
兄
あに
は、
一人
ひとり
で
重
おも
い
荷
に
を
車
くるま
にのせて、それを
引
ひ
いて
町
まち
へ
出
で
かけてゆきました。
道
みち
すがら
兄
あに
は、
弟
おとうと
のことを
頭
あたま
の
中
なか
で
思
おも
っていました。
「
頭
あたま
のいい、やさしい、いい
弟
おとうと
だ。
俺
おれ
はこうして
働
はたら
いても、せめて
弟
おとうと
だけは、
勉強
べんきょう
をさせてやりたいものだ。」
などと
考
かんが
えていました。そして、ガタ、ガタと
車
くるま
をひいてきかかりますと、あちらの
松
まつ
の
木蔭
こかげ
に
見慣
みな
れないおじいさんが
休
やす
んでいました。
おじいさんは、
荷
に
をつけた
車
くるま
が
前
まえ
にさしかかると、
「もし、もし。」といって、
車
くるま
を
呼
よ
び
止
と
めました。
兄
あに
は、なにごとがあって、
呼
よ
び
止
と
めたのだろうと
思
おも
って、
額
ひたい
ぎわに
流
なが
れる
汗
あせ
をふいて、おじいさんの
方
ほう
を
向
む
いて
立
た
ち
止
ど
まりました。
「
私
わたし
は、
旅
たび
をするものだが、
足
あし
が
疲
つか
れてしまって
歩
ある
けないから、どうか、その
車
くるま
に
乗
の
せて
町
まち
までつれていってくださらないか。」と、おじいさんはいったのです。
兄
あに
はいつもならわけのないことだと
思
おも
いました。しかし、
今日
きょう
は
特別
とくべつ
に
重
おも
い
荷
に
をつけてきたので、このうえ
人間
にんげん
を
乗
の
せるということは
難儀
なんぎ
でした。
「
私
わたし
の
荷
に
は
重
おも
いのですが、この
後
あと
から
軽
かる
そうな
荷
に
をつけてきた
人
ひと
にお
頼
たの
みくださいませんか。」と、
兄
あに
は
答
こた
えました。
すると、そのおじいさんは、
頭
あたま
を
振
ふ
りながら、
「この
前
まえ
にいった
人
ひと
にも
頼
たの
んだら、いま、おまえさんがいったようなことをいって
断
ことわ
った。そういわないで
乗
の
せてくださらないか。」と、おじいさんは
頼
たの
みました。
兄
あに
は、つくづくそのおじいさんを
見
み
ましたが、
身体
からだ
が
小
ちい
さく、あまり
重
おも
そうでもないようですから、
「そんなら、
乗
の
せていってあげます。そのかわり、そう
早
はや
くは
引
ひ
かれません。」といって、おじいさんを
抱
だ
くようにして、
助
たす
けて、
車
くるま
の
上
うえ
に
乗
の
せてやりました。
おじいさんは、
車
くるま
の
上
うえ
に
乗
の
ってたいそう
喜
よろこ
んでいました。
「
人間
にんげん
というものは、だれにでもしんせつにするものだ。みんなが、そう
心
こころ
がつきさえすれば、
世
よ
の
中
なか
はいつも
円
まる
く
治
おさ
まるのだ。」というようなことを
途
みち
すがら、おじいさんは、
車
くるま
の
上
うえ
で
話
はなし
をいたしました。
やがて、
車
くるま
が
町
まち
に
入
はい
りました。すると、おじいさんは、
「もう、ここでいいから
降
お
ろしておくれ。」といいました。
兄
あに
は、そこで、おじいさんを
抱
だ
いて
降
お
ろしてやりました。おじいさんは、
兄
あに
に
向
むか
って
礼
れい
をいいました。
「
私
わたし
は、
旅
たび
から
旅
たび
へまわって
歩
ある
く
人間
にんげん
だから、べつに、お
礼
れい
としておまえさんにあげる
金
かね
はないが……。」といいました。
兄
あに
は、こういいかけるおじいさんの
言葉
ことば
をさえぎりました。
「
私
わたし
は、そんなものをいただく
気
き
で、あなたを
車
くるま
に
乗
の
せてあげたのでありません。」といいました。
「いや、ようしんせつに
乗
の
せてくだされた。
私
わたし
はここに
良薬
りょうやく
を
持
も
っている。この
薬
くすり
さえのめば、どんな
病気
びょうき
でもなおらないことはない。この
薬
くすり
はどこを
探
さが
したってない。
私
わたし
は、
支那
しな
から
帰
かえ
った
人
ひと
にもらったのだ、この
薬
くすり
をおまえさんにあげる。この
薬
くすり
は、もう
助
たす
からないというときでなければのまないで、しまっておきなさい。」といって、おじいさんは、一ぷくの
薬
くすり
を
兄
あに
にくれたのであります。
ほかの
品
しな
とはちがい、これをもらうとたいそう
喜
よろこ
びました。そして、おじいさんとは
町
まち
の
中
なか
で
別
わか
れて、
自分
じぶん
は
仕事
しごと
をすまして、やがて
空車
からぐるま
を
引
ひ
いて、
我
わ
が
家
や
へ
帰
かえ
ってきました。
兄
あに
が
留守
るす
の
間
あいだ
は、
弟
おとうと
は、
家
いえ
にいて
働
はたら
いていました。そして、
重
おも
い
荷
に
を
車
くるま
につけて、
遠
とお
く、
町
まち
まで
引
ひ
いていった
兄
あに
の
身
み
の
上
うえ
をいろいろに
思
おも
っていました。そこへ、
兄
あに
は、
帰
かえ
ってきて、
今日
きょう
、
不思議
ふしぎ
なおじいさんにあい、そのおじいさんを
車
くるま
に
乗
の
せて
町
まち
へゆき、お
礼
れい
に、いい
薬
くすり
をもらったことを
話
はな
して
聞
き
かせたのであります。
「それほどの
名薬
めいやく
なら、
大事
だいじ
にして、しまっておきましょう。」といって、
二人
ふたり
はそれを
家宝
かほう
にしました。
そののち、
幾月日
いくつきひ
かたったのであります。この
仲
なか
のいい
兄弟
きょうだい
は、その
間
あいだ
、せっせと
働
はたら
いたのでありました。
しかし、
人間
にんげん
はすべて、いつでも
達者
たっしゃ
でいるものではありません。ふと、
兄
あに
が
病気
びょうき
にかかりました。
弟
おとうと
は、どんなに
心配
しんぱい
したかしれない。
「
兄
にい
さん、いつかの
薬
くすり
を
出
だ
しておのみなさいまし。」といいました。
「なに、こればかしの
病気
びょうき
は、じきになおってしまう。
後
あと
になって、また、あの
薬
くすり
が
必要
ひつよう
なときがあるだろう。」と、
兄
あに
は
答
こた
えました。
兄
あに
の
看病
かんびょう
をしていた
弟
おとうと
が、また、
病気
びょうき
にかかりました。すると、
兄
あに
はねていながら、たいそう
心配
しんぱい
しました。
「
俺
おれ
の
病気
びょうき
は
軽
かる
いのだから、おまえこそ、あの
薬
くすり
を
出
だ
して
早
はや
くのんだがいい。」と、
兄
あに
はいいました。
しかし、
兄
あに
がのまないものを、なんで、
弟
おとうと
がのむことがありましょう。
弟
おとうと
は、
苦
くる
しい
中
なか
からも
自分
じぶん
のことを
忘
わす
れて、
兄
あに
の
身
み
の
上
うえ
を
心配
しんぱい
しました。
村
むら
の
人々
ひとびと
は、この
二人
ふたり
の
仲
なか
のいい
兄弟
きょうだい
が、ともに
病気
びょうき
で
倒
たお
れているということを
知
し
ると、どんなに
気
き
の
毒
どく
がったかしれません。そして、
近傍
きんぼう
のいい
医者
いしゃ
を
幾人
いくにん
も
呼
よ
んでみせたり、いろいろと
手
て
をつくしてくれました。けれど、
二人
ふたり
の
病気
びょうき
は、だんだん
悪
わる
くなるばかりでした。
「どちらの、
命
いのち
も
保証
ほしょう
することはできません。」と、その
医者
いしゃ
たちもいいました。
ほんとうに、こんなときに、いつかのおじいさんにもらった
薬
くすり
をのまなければ、のむときはないのでありました。
兄
あに
は、
弟
おとうと
に
向
む
かって、
「もう、
二人
ふたり
は、このままでいれば
近
ちか
いうちに
死
し
んでしまうだろう。しかし、あの
薬
くすり
をのめば、
助
たす
かるにちがいない。おまえは、
俺
おれ
よりも
年
とし
は
若
わか
いし、また
頭
あたま
もいい、これから
勉強
べんきょう
をすればりっぱな
人間
にんげん
になれるのだ。そして、この
世
よ
の
中
なか
のためにつくすこともできるだろう。すぐれた
人間
にんげん
が
生
い
き
残
のこ
って、
社会
しゃかい
のために
働
はたら
くということは、けっして
私事
わたくしごと
ではないのだ。どうか、おまえは、
生
い
きていて、そして、ふたたび
昔
むかし
のようにじょうぶになって、
俺
おれ
の
分
ぶん
まで
働
はたら
いてもらいたい。どうか、おまえは、あの
薬
くすり
をのんでくれ。」といいました。
弟
おとうと
は、
黙
だま
っていました。
両方
りょうほう
の
目
め
から
涙
なみだ
が
光
ひか
って
流
なが
れました。
「
兄
にい
さん、
私
わたし
は、
死
し
を
覚悟
かくご
しています。」と、ただ、それだけいったばかりでした。
ある
日
ひ
、
弟
おとうと
は
咽喉
のど
がかわいて、
水
みず
を
欲
ほ
しがったときに、まだ、そのときまで
気
き
の
確
たし
かだった
兄
あに
は、
水
みず
の
中
なか
に
一粒
ひとつぶ
の
名薬
めいやく
を
入
い
れて
弟
おとうと
に
飲
の
ませようとしました。しかし、
弟
おとうと
は、それを
悟
さと
って、
口
くち
を
開
あ
けて
飲
の
まずにしまいました。
それからまもなく、
二人
ふたり
は、
前後
ぜんご
して、この
世
よ
の
中
なか
から
去
さ
ってしまいました。
幾年
いくねん
か
過
す
ぎた、ある
春
はる
ののどかな
日
ひ
でありました。いつか
兄
あに
が
車
くるま
に
乗
の
せてやった
不思議
ふしぎ
な
老人
ろうじん
が、この
村
むら
へまわってきました。そして、
村人
むらびと
から
兄弟
きょうだい
の
話
はなし
をきいたときに、
老人
ろうじん
は
感心
かんしん
しました。「その
薬
くすり
は、
自分
じぶん
がやったのだ。」とは、
口
くち
に
出
だ
して、
人々
ひとびと
には
語
かた
らずに、ただ、みんなに
向
む
かって、
「
人間
にんげん
は、ただ
生
い
きのびたからといって、たいした
仕事
しごと
をするものでない。この
兄弟
きょうだい
のように、みんなの
心
こころ
に、いつまでも
忘
わす
れられない
教訓
きょうくん
を
遺
のこ
せば、それでりっぱなものだ。」と、
老人
ろうじん
はいいました。
村
むら
には、ちょうど、
桜
さくら
の
花
はな
がみごとに
咲
さ
いていました。
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