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眼鏡(2)

时间: 2022-08-08    进入日语论坛
核心提示:生いきている蛾がのほうが、貝かいがらよりもきれいでありました。けれど、かず子こさんは、気味悪きみわるがって、その蛾がを取
(单词翻译:双击或拖选)
 
きているのほうが、かいがらよりもきれいでありました。けれど、かずさんは、気味悪きみわるがって、そのろうとしませんでした。
「ほんとうに、きれいだわね。ついているしろこなどくでしょう。」
「あとで、あらうからいいよ。数珠玉じゅずだまだって、このあおかいよりきれいだぜ。」
「やっぱり、わたしかいがらのほうがいいわ。だって、うみにあるんですもの。」
うみときいて、正吉しょうきちは、だまって、かんがんでいました。
しょうちゃん、なにしてんだい。」
そこへ、義雄よしおくんがやってきました。義雄よしおは、ちいさなきかんをにぎっていました。
「みみずをりにきたの?」と、正吉しょうきちが、きくと、かれは、あたまよこって、
きみ、がまがえるをない。」といいました。
「ひきがえるなら、わたしうちのおにわにいてよ。」と、かずさんが、いいました。
「いまいる?」
あめると、てくるわ。」
「なあんだ、そんなんじゃ、しかたがないよ。」
「がまがえる、どうするんだい。」と、正吉しょうきちがききました。しかし、義雄よしおは、きかぬふりをして、
しょうちゃん、ぼく、よくれるところをきいたから、こんどの日曜にちようにゆかない。」と、はなしをそらしました。
義雄よしおさん、ほんとう、つれていってくれる?」
正吉しょうきちは、をまるくして、義雄よしおました。義雄よしおは、うなずきました。
「どっかに、がまはいないかなあ。かたつむりでもいいんだけど。」
りにつれていってくれるといったので、正吉しょうきちは、もう有頂天うちょうてんでした。
「かたつむりでもいいの、かたつむりなら、ぼく、さがしてあげるよ。」
正吉しょうきちは、くさむらのなかくぐって、かけずりました。そして、義雄よしおが、まだ一ぴきもつけないうちに、正吉しょうきちは、三びきもつけて、義雄よしおあたえました。
「これだけあれば、いいよ。」
義雄よしおさん、っておくの。」と、正吉しょうきちは、ききました。
学校がっこうっていって、理科りか時間じかん解剖かいぼうするのだよ。」
「えっ、ころしてしまうの?」
正吉しょうきちは、ぞっとしました。それなら、つかまえてやるのではなかったとおもったが、もうおそかったのです。こころなかが、きゅうくらくなりました。そして、なにもかも、おもしろくなかったのです。
「かわいそうだなあ。」
やった、かたつむりをかえす、いい智慧ちえかんできませんでした。
どくびんのなかれると、くるしまなくて、んでしまうのだよ。」と、義雄よしおは、心配しんぱいする必要ひつようはないと、いいました。けれど、正吉しょうきちには、いのちるということが問題もんだいなのです。義雄よしおは、びんのなかへ、くされてってゆきました。いつのまにか、かずさんはいなくなりました。正吉しょうきちだけ、いつまでも自分じぶんのしたことを後悔こうかいしていました。
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