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芽は伸びる(1)

时间: 2022-08-08    进入日语论坛
核心提示:芽は伸びる小川未明一泉いずみは、自分じぶんのかいこが、ぐんぐん大おおきくなるのを自慢じまんしていました。にやりにやり、と
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芽は伸びる

小川未明


いずみは、自分じぶんのかいこが、ぐんぐんおおきくなるのを自慢じまんしていました。にやりにやり、とわらいながら、はなしいていた戸田とだは、自分じぶんのもそれくらいになったとおもっているので、おどろきはしなかったが、せい一は、ひとり感心かんしんしていました。おかあさんが、きらいでなければ、自分じぶんもかいこをいたいのです。なんでおかあさんは、あんなむしこわいのだろう。おかあさんや、いもうとが、かわいいかおをしているかいこを、気味きみわるがっているのが、不思議ふしぎでたまらなかったのであります。そこへ、ちょうど理科りか長田先生おさだせんせいとおりかかられました。
きみたち、なにをしているね。」と、みんなのかおわらっていられたのです。
「おかいこのはなしをしていたのです。先生せんせいぼくのおかいこはおおきくなりました。」と、いずみが、いいました。
「そうか、学校がっこうのと、どっちがいいまゆつくるかな。」
競争きょうそうするといいや。」と、戸田とだがいいました。
きみも、っているのかね。」
っています。」
ひとりせい一がだまっているので、先生せんせいせい一のかおをごらんになって、
みなみ、おまえは。」と、おきになりました。
せい一は、こないだ先生せんせいがみんなにかいこをってみるようにおすすめなさったのをおぼえています。自分じぶんだけわぬとこたえるのは、なんだか理科りかたいして、不熱心ふねっしんおもわれはせぬかとかんがえたので、
ぼく、かいこをいたいのですけれど、かいこがないのです。」といいました。
「ほんとうにうなら、学校がっこうのを四、五ひきあげよう。あとからきたまえ。」といって、先生せんせいは、せい一のあたまをぐりぐりとなでて、彼方あっちへいってしまわれました。三にん先生せんせいあと見送みおくっていましたが、たがいにこころなかでやさしい先生せんせいだとおもったに、ちがいありません。
「じゃ、みんなで、競争きょうそうしようか。」と、いずみが、いいました。
「いいとも。」と、戸田とだが、こたえました。
まったく経験けいけんのない、そして、どうするかもらないせい一は、すぐに返事へんじができなかったのです。
せい一は、
「むずかしいだろうね。」と、こころもとなさそうに、いいました。
ぼく、よくおしえてあげるよ。お菓子かしばこと、あとでわらがあればいいんだよ。」と、戸田とだが、勇気ゆうきづけてくれました。
「それに、くわがないのだが。」
くわなら、ぼく明日あした学校がっこうってきてあげる。びんのなかみずれてさしておきたまえ。」と、いずみが、おしえました。
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