学校の緑の広場がプールにへん身するともうすぐ夏です。
でも、たんすの引き出しを引いてみると、冬のふくがフワフワモコモコしています。
わたしは、ころもがえを自分でやってみることにしました。
お母さんは
「自分でやってみるのは、いいことだね」とにっこりしてくれました。
まず、たたみかたをおしえてもらいました。
左右同じにたたみます。しわができないように、手でピシッとおしてかさねます。
引き出しの中は、まだ夏といっても、はだざむい日があるかもしれないから、うすいながそでを三ちゃくくらい、はじっこにおいてその横にたくさんはんそでをおいて、ちょうどいい組み合わせにします。
さいごに冬のものを上の階のたんすに入れました。
かいだんを何度ものぼりおりして、けっこうつかれました。でも、すべておわった引き出しを見てみると、きれいにたたんだようふくがならんでいて気持ちよかったです。
にじみたいにカラフルでウキウキしました。
わたしがころもがえをはじめると、弟のじんが
「ぼくもやりたい」
と言いだしたので、わたしがおかあさんからおそわったことを、じんも見て一つずつまねながら、お気にいりのアメリカこっきのポロシャツを、ていねいにたたんでいました。
小さくなったふくは、いとこのまなちゃんにあげるため一つのふくろに入れました。ギリギリきられるふくは今年がんばって何回もきようと思います。
ふくには、一枚一枚思い出があって、お母さんにやり方をおそわりながら、たくさんおしゃべりをしました。
冬のころもがえは、一人でできるようになりたいです。