大手化学メーカーが実施した「現代主婦の環境対策」のアンケート調査によると、捨てられて「もったいないもの」のベスト3は衣料品と家具類家電類だそうだ。確かに、サイズが合わなくなった衣料品や、新築、引越しなどで不要になった家具類、買い替え後の家電類の再利用は、( )リサイクルショップにゆだねるぐらいだ。
「もったいない」といえば、小物の家電類だ。ちょっとした故障でも素人を寄せ付けたい。わが家の除湿器も接続不良で、コードの位置によって動いたり動かなかったり。ドライバーを手にしてみたが、「解体してネジが余っては」と思うと結局、手が出ない。
近年の家電類は性能が良く、心臓部分が故障することはまずない。省エネ需要が多い大型家電に対して、故障による買い替えはアイロンや掃除機など。大半が接続不良だが、コードの接続部分が本体に組み込んであったり、樹脂で固めたコンセントだったりして「素人はダメ」という圧力さえ感じてしまう。
修理代もばかにならないので勢い、買い換えるはめに。「もったいない」の定直にはメーカー側の優しさも欲しい。
「問い」( )に入れる言葉として最もよいのはどれか。
1 せいぜい
2 少なくとも
3 多くて
4 やっと
「問い」筆者の意見と合わないのはどれか。
1 「もったいない」の復権は地球と資源を大切にする時代の要請の反映だ。
2 衣料品、家具類、家電類などの再利用はただリサイクルショップに出すだけでは足りない。
3 ものを大切にするために、一般の人々も家電類を修理する技術を身につけるべきだ。
4 電メーカーは製品をもっと修理しやすいように作るべきだ。
「問い」文章の内容と合っているのはどれか。
1 大型家電の買い替えは省エネ需要によるものが多い
2 筆者が除湿機を自分で修理するのを結局やめたのはネジが余ったら使う道がないのでもったいないと思ったからだ
3 小家電の修理代が高く、修理するのがもったいないから、故障したら新しいのを買ったほうがいい
4 ここ二三年、家電の買い替えが多く、不要になった家電類が増えたため、一度死語になった「もったいない」が復活してきた