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日语能力考试一级阅读精选问题集(27)

时间: 2012-11-26    作者: jpstudy    进入日语论坛
核心提示:現在の科学は、専門の科学者によって運営されています。じつはこれが大きな問題なのです。専門の科学者というのは、論文を書く人であって、生物学者であれば生物を題材にして
(单词翻译:双击或拖选)

  現在の科学は、専門の科学者によって運営されています。じつはこれが大きな問題なのです。専門の科学者というのは、論文を書く人であって、生物学者であれば生物を題材にして論文を書く。生物を題材にして論文を書くことが必要なのです。論文を書かなければ学者として認められず、評価されない。研究費がこない、仕事にならない。だから論文を書くのです。

 

    ところがその作業をよく考えてみると、論文を書くというのは、生きたシステムとしての生き物を止めてしまうということです。ページに書いてある、論文にかいてある言葉の羅列を生き物だと思う人はいません。すでに生き物が情報となって止まっているのですから。

    そのことをしみじみと感じるのは、患者と検査データの違いです。病院の外来に行くと、若い医者もいます。彼らの中にはパソコンの画面と検査の結果を書いた紙と、MRI「注」とかX線の写真を見て、患者の顔を見ないという人がかなりいます。実際に、お年寄りのお母さんを連れて外来に行った娘さんがこうこぼしていました。

   「先生は診察している間に、一度も私の母の顔を見なかった。」

    生きたものを扱えなくなっているのです。生きたものは不潔で、あてにならなくて、怖くて、ややこしい。でも、情報化したものはきれいです。言葉もそうです。紙の上にきれい並んでいるから、処理がしやすい。それに対して患者はいろんな問題を起こす。診察している間中うろうろ落ち着かなかったり、急に怒り出したりとか、気に入らないことがいっぱいある。それに比べたら検査のデータどいうのは非常にきれいであり清潔です。ところがそれを生き物と錯覚しているところがあるんです。ここでも話がまったく逆転しています。生きているものはもうちょっと変なものなのです。

(養老孟司 茂木健一郎『スルメを見てイカがわかるか』角川書店による)
「注」MRI:磁気を用いて脳や血流など体の内部を診断する装置

【問1】「生きたシステムとしての生き物」とは何か。

1. 現在の科学を運営している専門の科学者
2. 生物学者が論文の題材にする生物
3. 検査の結果やMRIやX線などの写真
4. 病院の外来にいるお年寄りや娘さん

【問2】筆者がこの文章で、最も言いたいことは何か。

1. 現在の科学は、専門の科学者によって運営されているが、それは大きな問題があるのでやめた方がよい

2. 専門の科学者は、論文を書くことで認められようとするが、データだけで生きたものを扱っていないことは大きな問題である

3. 若い医者の中には、怖くて、ややこしいので患者の顔を見ないという人がかなりいるが、それは大きな問題である

4. 病院の外来で、MRIとかX線の写真など検査のデータだけから患者を処理するのは、大きな問題である。

答案:2 2

 

解析:
「論文を書くというのは、生きたシステムとしての生き物を止めてしまうということ」、「生物学者であれば生物を題材にして論文を書く」とあるから「生きたシステムとしての生き物」とは、「生物学者が論文の題材にする生物」だとわかる。答えは2。

パターンから見ると主張は、最初になる。筆者の意見は、「現在の科学は~大きな問題なのです」(1行目~)「論文を書かなければ~評価されない」(3行目~)「論文を書くというのは~止めてしまうということ」(6行目~)の部分で第一段落と第二段落にある。つまり、「現在の科学」は「大きな問題」があり、それは、「生きたシステムとしての生き物を止めてしますということ」である。それを具体的に説明している箇所を説明の「ところがその作業を」(6行目)から「変なものなのです。」(21行目)までの部分より探す。

    现代科学都是依靠专业的科学家来运营支撑的。事实上有个很大的问题。所谓的专业的科学家,就是写论文的人,如果是生物学家就是要写生物题材的论文。写这杨的论文是必须的。不写论文就无法承认学者的资格,更没评价。研究费不来,也干部成活儿。三样要写论文。

    但一想到经常做那作业,写论文这事,不要成为仅仅是活着的系统的生物吧。书上所载的,论文上所写的用语言罗列的就是生物,这样想的人是不存在的。因为所有生物信息化

    深切感受到这点是,病人和检查数据的不同。去医院看门诊,也会有年轻的医师。他们之中看着电脑上的画面就把检查的结果写纸上,看了MRI(核磁共振成像)或者X光的照片,连病人的脸都不看的大有人在。实际上,带年迈的母亲来看门诊的女儿就是这样抱怨的。

    “医生在诊断的过程中,连我母亲的脸一次都没见。”

    无法对待生物。生物不洁,无法预测,恐怖又复杂。但是信息化的东西就很整洁。语言也是。纸上整齐地排列着,所以也容易处理。相对病人会产生许多问题。在诊断过程中,彷徨慌张,突然发火,不顺心的地方到处都是。与之相比检查的数据又极其整齐和清洁。有时候给人一种那就是生物的错觉。到这里故事就完全逆转了。活着的东西已经是有点异常了。

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