【会話】
鄭 :ねえ、「千と千尋の神隠し」、見た?
市川:見た、見た。すごくよかった。まだ見てないの?
鄭 :うん。ぼくは週末に見に行くつもりなんだ。
市川:宮崎さんのアニメってすてきね。何時間続けて見ても飽きないわ。
鄭 :ぼくは、「ナウシカ」から全部見ているよ。
市川:私は「魔女の宅急便」が好き。
鄭 :でも、そろそろ引退するっていう噂もあるそうだよ。
市川:わあ、やめないでほしいわ。楽しみがなくなっちゃう。
鄭 :そうだね。これからもどんどんいい作品を作り続けてほしいね。
市川:鄭さんも漫画好きなのね。
鄭 :うん。小さい頃から、「ドラえもん」の本ばかり見ていたんだ。
市川:そうなの。ところで、この頃の子供は、ゲームばかりで漫画もあまり見なくなったらしいね。
鄭 :そうなの?漫画も読まなくなったら、なんだか寂しいね。
【よみもの】
宮崎駿監督のアニメーション「千と千尋の神隠し」は、2002年のベルリンの映画祭でグランプリをとり、2003年にはアメリカでも賞をもらいました。日本のアニメーションは世界で高い評価を受けています。漫画の「ドラえもん」も世界中の言葉に翻訳され。出版されており、漫画?アニメは、日本を代表する産業になっています。
そうした漫画王国?日本の基礎を作ったのが、手塚治虫さんです。手塚さんの代表作は、医者が主人公の「ブラックジャック」、人類歴史を書いた「火の鳥」などですが、手塚さんを始めて有名にした作品は「鉄腕アトム」でした。「鉄腕アトム」は1951年に雑誌に登場し、それから何十年間もアニメや漫画で活躍しました。ロボット少年のアトムは、地球の平和のために勇ましく戦います。その姿は、子供たちを励まし、日本の漫画の歴史で、最大のヒーローとなりました。2003年はちょうどアトムが漫画の中で誕生した年になります。手塚さんは、私たちが今生きている21世紀を舞台にアトムの活躍を描いていたわけです。