重さが140キロある鏡餅を抱えてどれだけ歩けるかを競う、伝統の「力餅」という行事が徳島県上板町で行われました。
新春恒例のこの行事は上板町の大山寺に400年以上前から伝わるとされています。
20日は年齢や性別ごとに4つの部門で行われ、このうち幼児の部では、台と合わせて15キロの鏡餅が用意されました。
子どもたちがよろけながらも大きな鏡餅を抱えあげると、集まった人から大きな拍手が贈られていました。
また、一般男性の部では台と合わせて140キロの鏡餅が用意され徳島県内のほか、香川県や兵庫県から28人の力自慢が挑みました。参加者は顔を真っ赤にして、歯を食いしばりながら歩いていました。優勝したのは50メートル80センチを歩いた鳴門市の会社員、段洋司さん(36)で、2位に22メートルの差を付けて7連覇を果たしました。
段さんは「歩いた距離もこれまでの自己記録を更新できたのでよかったです。10連覇を目指して今後も頑張りたいです」と話していました。