【長谷川健】まわし姿の男たちが、手にすると福を授かると言われる木の棒「宝木(しんぎ)」を奪い合う奇祭「西大寺会陽(さいだいじえよう)」が16日夜、岡山市東区の西大寺観音院であった。極寒の2月に行われる習わしで、今年で504回目という。
宝木は2本一対で長さ約20センチ。14日間にわたって祈祷(きとう)を捧げられてきた。午後10時、住職が高さ約4メートルの本堂の御福窓(ごふくまど)から宝木を投下。冷水で身を清め、湯気を立ち上らせる数千人の裸の群れが、もみ合いながら争奪戦を繰り広げた。
夕方には小学生たちが宝筒を奪い合う「少年はだか祭り」が開かれた。