「子育てにやさしい住まい」ってどんな家?
「イクメン」。育児に積極的な男性を表すこの言葉、すっかり市民権を得た感もあるが、まだまだ育児や家事の負担は母親に集中しがちなのが実情だろう。家事に追われつつ、予測不能な子どもの動きに翻弄されるママのストレスはいかばかりか。
そんななか、こうした育児ストレスを軽減し、子どもの安全を確保する「子育てにやさしい住まい」が脚光を浴びている。仕掛け人はミキハウス子育て総研。同社は、子育て家族が快適で安全な暮らしを送るための「住宅評価認定事業」を5年前に開始。住居部分や共用部、管理体制、周辺環境、立地などを厳しくチェックし、基準に達した物件を「子育てにやさしい住まいと環境」に認定している。
「対象となるのは、新築分譲マンション、賃貸マンション、分譲戸建て住宅、注文住宅、中古・リフォームマンションなど、全ての住宅です。例えば分譲マンションの場合は100の項目があり、専門の認定士が各項目を○(1点)、△(0.5点)、×(0点)で採点。合計60点以上で認定となります」(認定事業担当マネージャーの箕浦友子さん)
これらの項目は、同社の子育て応援サイト「ハッピーノート.com(旧「ゴーゴー育児ドットコム」)」で実施した40回を超える調査や編集部に寄せられたママの声をもとに住宅の専門家やマーケッターが加わって作成したという。また、現在でも子育てママ・パパを対象に毎週アンケートを実施、時々の子育てニーズに合わせた見直しを数年単位で行っている。
「子育て世帯にとってやさしい家は、高齢者を含む全ての世代にやさしい家でもあります。例えば、コンセントが高い位置についていればママが掃除機をかける際にも抜き差しが楽なので、腰痛負担の軽減になると同時に、高齢者にも優しい仕様と言えます。また、こうしたひとつひとつの工夫が家事育児のストレス軽減につながるはずですよ」(同)
長~い子育てをストレスフリーで乗り切り、明るい家庭を築くためにも、これらの項目に留意しつつ物件を探してみては?