日本生命保険が今年度から、対象の男性職員全員に育児休業(育休)を取得させる取り組みを始めたことが19日、分かった。厚生労働省によると、2011年度の育休取得率は女性の87.8%に対し男性はわずか2.6%にとどまる。男性の全員取得を目指す取り組みを実施するのは大企業では珍しい。政府は成長戦略の柱に「女性の登用」を挙げており、男性の育児参加を促す同社の取り組みは注目される。
対象者は11年10月以降に生まれた子供を持つ男性職員で、今年5月末時点で約280人。現状では長期間休むのは難しいため、まずは1週間程度の休業取得を推進する。12年度の取得率は約1%だった。
「取得推進」がかけ声に終わらないよう、上司は対象者と面談し、年間の業務スケジュールを調整しながらいつ休めるかを具体的に提案する。また、育休取得者を「イクメンの星」に認定して育児体験談を社内ホームページに掲載し、社内投票を実施。多くの共感を得た職員にはセミナーで体験談を語ってもらう仕組みも設ける。
日本生命は12年11月に「イクメンハンドブック」を作成するなど、積極的に男性の育児参加を促している。男性も育児に協力する風土を作ることで、全職員(約7万人)の約9割を占める女性職員が仕事と育児を両立しやすい職場環境にする狙いがある。
難しい言葉:
とうよう【登用】
起用,录用,擢用.
¶A氏を部長に~する/起用A氏为部长.
¶人材~にすぐれる/善于起用人材.
かけごえ【掛け声】
空喊;虚张声势.
¶~だけに終わる/结果只是空喊一阵.
¶~ばかりで仕事がいっこうにはかどらない/只是口头空喊,工作却丝毫没有进展.