経営再建中のシャープが、社長経験者の辻晴雄特別顧問(80)と町田勝彦相談役(70)の両氏を、経営には直接関与しない特別職として処遇する方向で調整していることが21日、分かった。25日の株主総会前に取締役会で正式決定する。
町田氏は大阪商工会議所の副会頭を兼任しており、財界活動にはシャープでの肩書が必要と判断した。また、辻氏は世界に先駆けて液晶ディスプレー事業を本格化した経験を踏まえ、助言などを請う考えだ。
現在、町田氏には報酬が支払われているが、今年1月に相談役から特別顧問となった辻氏は無報酬。両氏が特別職となった場合、無報酬で本社の執務室も引き払うとみられる。
シャープは5月に発表した中期経営計画で、社内出身の取締役を10人から5人に半減するなど、経営陣の合理化を打ち出した。経営悪化の責任をふまえ、両氏の去就も注目されていた。シャープ幹部は「経営に直接関与しないので、大きな影響はない」としている。
また、当初全員が6月に退任するとしていた常任顧問のうち、元通産省大臣官房審議官などを務めた安達俊雄氏は留任することも決めた。
難しい言葉:
ひきはらう【引き払う】
离开,搬迁,迁走,(腾房)搬到.
¶名古屋を引き払って上京する/离开名古屋搬到东京去住.
きょしゅう【去就】
去就,去留,进退.
¶~に迷う/不知何去何从;无所适从.
¶~を明らかにする/明确去留.
¶問題は彼の~いかんによって決まる/问题要看他的去留如何而定.