東京・渋谷の渋谷駅近くにある区立宮下公園の命名権を売却して、新たな整備を行う計画をめぐり、渋谷区は、計画に反対する団体が公園内に設置しているテントなどを24日、行政代執行法に基づいて強制撤去しました。
宮下公園は、渋谷駅近くの繁華街にある1万平方メートル余りの公園で、渋谷区は、公園の命名権を10年間の予定でスポーツ用品会社「ナイキジャパン」に売却するとともに、公園内にスケートボード場などの施設を整備する計画を立てています。しかし、命名権の売却や整備計画の手続きに問題があるとして反対しているグループが、公園内にテントや創作物などを設置しているため、当初予定していた工事の開始時期がおよそ1年延期されています。渋谷区は、公園の整備に向けて今月15日から公園の一部を閉鎖し、設置物の撤去を求めていましたが、反対グループが応じなかったため、24日午前10時から、公園内にあるテントや創作物などを行政代執行法に基づいて強制撤去しました。これに対して、反対しているグループのメンバーおよそ40人が公園の入口付近に集まり、「強制排除をやめろ」「公園を返せ」などと抗議しました。渋谷区は早い時期に整備を行いたいとしていますが、反対グループは計画の見直しを求めることにしています。