メキシコのアメリカ国境付近で治安当局と麻薬組織の銃撃戦の末、105トンもの大量の乾燥大麻が押収され、メキシコでは麻薬をめぐる事件があとを絶たない深刻な事態が続いています。
メキシコ北西部のアメリカとの国境の町ティファナで、18日、パトロール中の警察官が突然、路上に止まっていた複数の車から発砲を受けました。軍が応援に駆けつけて銃撃戦となった末、麻薬組織のメンバー11人が逮捕され、供述に基づいて町の3か所からあわせて105トンの乾燥大麻が押収されました。乾燥大麻はおよそ1万個の包みに小分けにされており、会見した軍の司令官によりますと、末端の密売価格はあわせて42億ペソ(日本円にしておよそ274億円)に上るということです。メキシコ北部では、ことし1月、麻薬組織の抗争に巻き込まれて高校生4人が射殺される事件が起きたのをはじめ、先週だけでも自治体の職員や警察官などあわせて40人余りが殺害されているということで、麻薬をめぐる事件があとを絶たない深刻な事態が続いています。