アメリカの外交当局の機密文書をインターネット上で公表しているウィキリークスをめぐって、活動資金を預けていたスイスにある口座が6日、閉鎖されるなど、各国で圧力が強まっています。
スイスの郵政公社は6日、ウィキリークスの創設者、アサンジ代表名義の口座を閉鎖したと発表し、その理由について、口座開設時に届け出た住所に虚偽の記載があったためだとしています。ウィキリークスによりますと、この口座は、活動資金の寄付を受け付けるために開設したもので、残高の3万1000ユーロ(日本円にして340万円余り)は、アサンジ代表に返されるということです。また、ウィキリークスは、スイス以外にも複数の口座を持っているということです。ウィキリークスに対しては、アメリカをはじめ各国政府が、公表された機密文書は不正に入手したもので、安全保障や外交活動に深刻な影響を与えるなどと非難するなか、インターネットのホームページへの接続業者や、ネット上での金融決済を請け負う業者がウィキリークスへのサービスを停止するなど、各国で圧力が強まっています。