アメリカのクレジットカード大手やスイスの郵政公社のホームページが相次いで開きにくくなるトラブルに見舞われ、政府の機密文書などを公表する「ウィキリークス」の口座への寄付金の取り扱いをやめるなどしたことで、ウィキリークスの支持者たちからサイバー攻撃を受けたのではないかとみられています。
アメリカのクレジットカード大手「VISA」は、日本時間の9日未明からホームページが開きにくい状態が続いています。これについて、「VISA」は、通常よりも多くのアクセスが集中しているためと説明しています。また、クレジットカード大手の「マスターカード」も、一時、ホームページが開きにくくなったほか、スイスの郵政公社も同様のトラブルに見舞われました。いずれもカードは通常どおり利用できるなど、現時点で顧客への影響はないとしています。これらの企業は、ウィキリークスの口座への寄付金の取り扱いを停止したり、口座そのものを閉鎖したりするなどしています。インターネット上では、ウィキリークスの支持者たちが匿名でこれらの企業などへの攻撃を呼びかけており、今回の事態は、呼びかけに応じた支持者たちによるサイバー攻撃ではないかとみられています。一方、ウィキリークスの広報担当者は「私たちは、ハッカーたちとは関係がない」と述べて、関与を否定しています。