長期の入院や通院が必要な難病の子どもたちに、遊びなどを通じて精神的な支援を行う専門家の養成が、ことし4月から始まることになりました。
長期間の入院や通院が必要な難病の子どもたちは、手術や繰り返し行われる検査などで大きなストレスを受けるものの、一部の専門病院を除いて精神的なケアはほとんど行われていないのが現状です。このため、全国の小児科の医師や看護師などが新たに「子ども療養支援協会」を設立し、「子ども療養支援士」という専門家を養成することになりました。子ども療養支援士は、検査や手術の目的を子ども自身が理解できるよう、人形や模型を使った遊びで説明するほか、ストレスを発散できるよう、病状に応じて一緒におもちゃで遊んだり、絵本を読み聞かせたりします。ことし4月からあわせて840時間の講義や実習を行い、最初の年は、東京と大阪で4人の認定を予定しているということです。アメリカやイギリスの研究では、こうした精神的な支援を受けた子どもたちは回復が早まるという結果が報告されています。子ども療養支援協会の理事を務める順天堂大学の田中恭子准教授は「発達に応じたサポートによって、子どもたちは治療に立ち向かえるようになる。将来はすべての小児病院に専門家を配置できる態勢を作りたい」と話しています。