南米コロンビアの密林地帯の川で無人の潜水艦が見つかり、コロンビア海軍は、犯罪組織が麻薬を潜水艦に乗せて密輸を行っていたものとみて、詳しく調べています。
コロンビア海軍によりますと、首都ボゴタから南西に400キロ余り離れた密林地帯で、長さ30メートルほどの潜水艦1隻が、植物が生い茂った川の縁に浮かんでいるのが見つかりました。潜水艦の中には誰もおらず、内部からは小銃などの武器が見つかりました。コロンビアや隣国エクアドルでは、犯罪組織がみずから建造した潜水艦を使ってアメリカやメキシコなどに麻薬を密輸しようとして摘発されるケースが、ここ数年相次いでいます。今回見つかった潜水艦も犯罪組織がみずから建造したものとみられ、最大8トンもの麻薬が積み込むことができるということです。また、コロンビア海軍の調査では、潜水艦は9メートルの深さまで潜ることができるとみられ、海軍は、潜水艦が密林地帯から川伝いに航行したあと、そのまま潜って太平洋に出て、ひそかに麻薬を運び出していたものとみて、詳しく調べています。