福島県郡山市で毎年恒例の小学生の相撲大会が開かれ、ことしは原発事故の影響を考慮して屋内の柔道場に設けられた仮設の土俵で行われました。
この相撲大会は、郡山市の相撲協会が毎年開いていて、これまでは市の施設にある屋根が付いた屋外の土俵で行われてきましたが、ことしは原発事故の影響を考慮して、市内の大学の柔道場を借りて行われました。大会には郡山市などの小学校に通う4年生から6年生までの児童あわせて73人が参加し、樹脂製のマットで作られた土俵の上で早速取り組みに臨みました。子どもたちは、ふだんとは違う足の裏の感触にやや戸惑いながらも、行司のかけ声とともに勢いよく体をぶつけあって力のこもった取り組みを行い、集まった家族などから大きな声援や拍手を受けていました。郡山市内の小学校では、原発事故の影響で校庭にある土俵の使用自粛が続いているということで、参加した小学5年生の男の子は「震災の前までは外の土俵を使ってたので屋内はまだ慣れないです。早く外の土で相撲を取りたい」と話していました。