松下電器産業(現パナソニック)の山下俊彦(やました・としひこ)元社長が、2月28日未明に老衰のため死去したことが1日分かった。92歳。大阪府出身。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われる。パナソニックは後日お別れの会を開くことを検討してい る。
3代目の社長として創業家以外から初めて就任。取締役からの抜てき人事は「山下跳び」と呼ばれ、当時の流行語にもなった。
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1938年に松下電器に入社し、74年に取締役に就任。77年には、創業者の松下幸之助氏に見込まれて、末席に近い取締役から二十数人の役員を飛び越し、社長に抜てきされた。86年に取締役相談役に退くまでの9年間、社長を務めた。