ぼくの弟

 　ぼくの弟は、とてもかわいくて、とてもいい弟です。でも、

ぼくの弟は脳に障害を持っています。そのため、普通の子とは

ちょっと違います。でも、ぼくは弟がいて成長できたことがあ

ります。

　ぼくは、弟が生まれる前に弟ができたら一緒に遊びたいと

思って、弟が生まれるのを楽しみにしていました。弟が生まれ

た時は、やっとお兄ちゃんになれると、とてもうれしく思いま

した。弟は見た目は普通の子と変わりませんでしたが、障害が

あることが分かりました。弟が生まれるまでは、弟のような病

気がある事を知りませんでした。弟が障害を持っていなかっ

たら、そういう人がいるという事も知らなかったと思います。

きっと知らないまま大人になっていたら、そういう人たちの

事を理解できなかったと思います。見た目が普通なので、弟の

ことを変な目で見る人がいます。そういう人は弟の病気の事

を知らない人だと思います。ぼくは、そういう大人にはなりた

くないです。弟の病気を知って、いろいろな障害を持っている

人がいるのだと思うようになりました。また、そういう人の事

を気にならなくなりました。

　ぼくは、我慢することが苦手でした。でも弟がいることで我

慢することが上手になりました。弟はいろいろなものにこだ

わるところがあるので、ぼくはそのせいで我慢しなければな

らない事があります。最近はそんな事は気にならなくなり、平

気になりました。そして、我慢することに慣れたら、弟の調子

がいい時は、ぼくもうれしくなります。

　弟は上手に話すことができません。人に伝える事が上手に

できないので泣いたり、さわいだりする時があります。そうい

う時は、弟が何をしてほしいのか、弟の気持ちを考えてあげる

事がたくさんあります。弟は、ぼくたちにがんばって伝えよう

としてくるので、ぼくはたくさん声をかけてあげたり、優しく

してあげています。弟の気持ちになってあげて、弟と話ができ

た時はとてもうれしくなります。弟の気持ちを考えてあげて

いるように、人の気持ちも考えてあげられるようになりたい

です。

　ぼくの弟は、いろいろ大変なところがあるけれど、ぼくたち

にいろいろな成長をさせてくれました。ぼくの弟が、普通の子

だったらこんなに成長できなかったと思います。弟は他の子

よりもゆっくりだけど少しずつ成長しています。だから弟が

少しでもできることが増えると、ぼくもうれしくなります。弟

は一番の宝物です。これからも弟と一緒に楽しく暮らしてい

きたいです。ぼくは、本当に弟がいてよかったと思います。

　人を悪い目で見るのではなく、良い目で見ることを、みんな

に心がけてほしいです。ぼくも優しい気持ちを持てるように

なりたいです。