見せかけの安売り
「原文」 見せかけの「肉の安売り」をしていた。と公正取引委員会(こうせいとりひきいいんかい)が、大手(おおて)を含むスーパーを摘発(てきはつ)した。ほとんど実態(じったい)のない「通常価格(つうじょうかかく)」と、それを「値引きした」実売価格を並べて書き、お客の錯覚(さっかく)を誘っていたというのだ。
何となく連想したが、やはり安売りの際の「卵1バック=98円」、「食パン=108円」、「マヨネーズ=258円」、「コシヒカリ5キロ=2180」といった価格である。たいてい「8」がからむ。炊飯器(すいはんき)など高い品の値引きでも、「1万5800円」のように「8」がらみが大半だ。なぜたろう。
専門家(せんもんか)に聞き、関係のありそうな本を繰(く)った。とりあえずの答案(とうあん)は書けそうだ。どうやら「心理的な価格づけ」ということらしい。「100円」の値段(ねだん)をつけるよりも「98円」としたほうが、2円の差であっても買う側の心理的抵抗感(ていこうかん)が少なく、それだけ売れ行きがいい。実験(じっけん)でも証明済みだという。
この場合、「98円」に対する「100円」、「2180円」に対する「2200円」などの大台(区切り)の数字が、重要(じゅうよう)な役割(やくわり)を務めている。それを超えると、急に抵抗感が増やす数字なのだ。同じようなことは年齢(ねんれい)の場合にも見られる、と専門書(せんもんしょ)の一つにあった。市場調査(しじょうちょうさ)などで女性(じょせい)に年齢を記入(きにゅう)してもらうと、「40歳」の人がきわめて少なく、39歳や38歳がひどく多いのだそうだ。
では、なぜ「8」がらみなのか。日本人が好む数字であること。「9」では、かえって中途半端(ちゅうとはんぱ)で小細工(こざいく)した感じを与えること。そんなふうに説明されるが、もう1つハッキリしない。それより、一つ疑問(ぎもん)がある。値引きした価格がほぼ例外なく「8」がらみなのは、やはり少々(しょうしょう)ヘンではないか。
商品によって、事情(じじょう)はいろいろ違うはずなのに。これも一種(いっしゅ)の見せかけ。「誠実(せいじつ)に」値引きしたら、いったいいくら安くなるのだろう。
虚假的降价
这是在搞虚假的「肉类降价」。--公平交易委员会对包括大型超市在内的超级市场的行为进行了揭露。这些超级市场把不符合实际情况的「通常价格」与「降了价的」实际价格并列写在了价签上,使顾客产生错觉。
我不禁联想到了降价后的价格:「鸡蛋一盒98日元」、「主食面包108日元」、「色拉酱 258日元」、「越光大米 5 公斤2180日元」。大致都有「 8」这个数字。即使是电饭锅之类的较贵商品,其降价后的金额大部分也有「8」这个数字,例如:「158OO日元」。这是为什么呢?
我请教了专家,并翻阅了有关的书籍,暂且做出了一个答案。这好像是一个「心理战术式的标价」。与其标价「100日元」不如标「98日元」,虽然只有两日元之差,可是购买者心理上的抵触较小,因此更好卖一些。据说,经过实验已经证明了这一点。
在此,「98日元」的大关是「100日元」,「2180日元」的大关是「2200日元」,进入了大关的数字起着重要作用。因为超过了这个数字就会马上增加购买者的抵触情绪。在年龄上也有与此相同的情况--在一本专门的书籍中这样写道。据说在搞市场调查,让女性填写年龄时,极少有人填写自己「40岁」,而填写39岁、38岁的人特别多。
那么,为什么是「8」这个数字呢?这被解释为:因为这是日本人喜欢的数字。如果是「9」,反而给人一种不够彻底、玩弄小把戏的感觉。但我还是有些搞不清楚,并且我又产生了另一个疑问:降价后的价格几乎无一例外都带有「8」,这不是有些奇怪吗。
由于商品不一样,情况理应各自不同。这也是一种虚假。如果要「真心」降价的话,究竟该降多少呢?