真正的严冬已经来临。冰雪将生活在半岛上的人们严严实实的冻住,寸步难行。值班所、村庄、港口,全部冻结,完全变成了一个陆上的孤岛。仅在夏天才能在乌特洛与罗臼港之间勉强开通的巴士,也随着大雪的来临而停驶了。连号称为半岛上最繁华的村落--罗臼也尚且如此,靠近突出部分的连路都没有的彦市老人的值班所那儿更是连山带海全都冻得结结实实,不到明年初夏的太阳重新允许出航,真是一筹莫展。
知床半島の冬
冬は本格的にやって来たのだ。雪と氷は知床(しれとこ)半島に生活する人々を箱詰(はこづ)めにし、一歩も歩けないように釘付けにする。番屋(ばんや)も部落も、港も、凡(すべ)てを氷結させてまったくの陸の孤島と化すのだ。ウトロ港と羅臼(らうす)港へ夏場の間だけ辛(かろ)うじて通っているバスも雪の訪れと共に途絶(とだ)えてしまう。半島一の繁華な部落といわれる羅臼でさえそうなのだ。突端(とっぱな)に近く、歩こうにも径(みち)もない彦市(ひこいち)老人の番屋などは海も山もびっしりと氷結してしまって、初夏の太陽が再び船の運航(うんこう)を許(ゆる)してくれるまではどうしようもないのだ。