ある日のこと。
そこつ者が,瀬戸物(せともの)屋(や)へ,つぼを買いにまいりました。
店では,つぼに雨がかかると水がたまりますので,みな伏(ふ)せて売っております。
それを見て,この男,
「これこれ,このつぼには,口がないではないか。」
と言ってから,ひっくり返して,
「なんじゃ,このつぼは,底(そこ)がぬけておる。」
すると,店の主人も,そこつ者と見えて,しばらく考えておりましたが,
「珍(めずら)しいことじゃ,このつぼ,どう見ても,口が下にある。」
坛子
有一天,一个大傻瓜到瓷器店去买坛子。
店里为了下雨时坛子里不积水,所以坛子都是扣着卖。那个傻瓜见这情形就说:“嘿嘿——,这坛子没有口啊!”接着翻过坛子来又说:“怎么搞的,这坛子底掉了。”
店主人听了,也装着一个傻瓜的样子,想了一会儿然后说:“真是够新鲜的。这坛子,怎么看怎么象是口在底下啊。”